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シンプルなハンバーガー店「Jennifer Seven」が原宿にオープン

シンプルなハンバーガー店「Jennifer Seven」が原宿にオープン

原宿のグルメハンバーガーショップ「ザ グレート バーガー(THE GREAT BURGER)」の隣に、ハンバーガーショップ兼ジェネラルストア(雑貨店)の「ジェニファー セブン(Jennifer Seven)」が2022年8月9日(火)にオープンする。手がけるのは、ザ グレート バーガーをはじめ都内でカフェやベーカリーを運営するLDFSだ。 画像提供:ジェニファーセブン 通りに面したジェネラルストアには、アメリカで買い付けた食器やキャンドルなどに加え、オリジナル商品のタンブラーやTシャツ、スエットが並ぶ。産地直送の野菜やフルーツ、ナチュラルワイン、手作りのドレッシングやジャムなども用意。じっくり眺めて、大切な人へのとっておきのギフトを探したい。さらに、カフェで提供されているこだわりの食材も購入できる。 画像提供:ジェニファーセブン Photo: Yukiko Yamamoto 系列店で提供されているオリジナルブレンド「グッド タウン コーヒー(GOOD TOWN COFFEE)」がテイクアウトできるほか、チャイニーズアメリカンらしい一品として開発された中華まんを食べ歩きするのもいいだろう。 画像提供:ジェニファー・セブン ハンバーガーショップは、奥のドアの向こう。アメリカで見かける隠れ家のような「スピークイージー(speakeasy)」の造りだ。席数は計40席。人造大理石の床にカウンターチェアやボックスシートを配置して、ロードサイドにありそうなダイナーや学生食堂を再現。壁にはアンティークの時計や国旗などが飾られ、レトロな気分を高めている。 画像提供:ジェニファー・セブン 注文はスマートフォンを使ったモバイルオーダー式。テーブルに置かれた「QRコード」を読み取ってメニューを表示する。メニューは、「オールドスクールバーガー」(935円、以下全て税込み)などのハンバーガー5種をはじめ、サンドイッチ4種(1,210円から)などを展開。プラス330円でフレンチフライが付けられる。 画像提供:ジェニファーセブン「オールドスクールバーガー」 初めて来た人は「クラシックスマッシュバーガー」を注文してほしい。ビーフ100%のパティは丸めず、鉄板に押し付けて焼くため、表面が焼き付けられてカリカリと香ばしい。うまみが凝縮されてジューシーな味わいだ。ピクルス、オニオン、特製ソースとケチャップ、マスタードと極めてシンプルでありながら絶妙で、かぶりつくたびにおいしくて満たされる。 画像提供:ジェニファーセブン このほか、サイドメニューも充実している。「オニオングラタンスープ」(825円)はしっかりキャラメライズされた甘いタマネギたっぷりで、「ファイヤーキング」のカップに注がれるのもうれしい。このほか、アメリカの軽食の定番である「グリルドチーズサンドイッチ」や甘酸っぱくて辛い「バッファローチキン」などが楽しめる。デザートのサンデーやケーキは目にも楽しい。 画像提供:ジェニファーセブン「バナナスプリット」 隣り合うハンバーガーショップを手がける車田篤は「ハンバーガーって本来シンプルで気楽なもの。昔ながらのハンバーガーもぜひ楽しんでみてください。もちろん『ザ グレート バーガー』のグルメバーガーはこれからも変わらずこだわり続けていくので、それぞれのおいしさや楽しさを味わってほしい」と来店を呼びかける。 関連記事 『ジェニファー セブン』 『日本初上陸の植物由来チキン「TiNDLE」を使ったメニューがシュマッツに登場』 『浅草に日本の祭りと食を堪能でき
個人の脳波を買い取り絵画にするイベント「BWTC Trade Week」が開催

個人の脳波を買い取り絵画にするイベント「BWTC Trade Week」が開催

脳波を絵画にして、買い取ってもらうイベント「BWTC Trade Week」が2022年7月30日(土)〜8月7日(日)、千代田区の大型アートスペース「アーツ千代田3331」で開催される。世界初の脳波買取センター「BWTC」で、自分が考えていることをデータとして提供できる、いわば「近未来的ドナー」体験だ。 BWTCは、アーティストらのコレクティブ(集団)「コネル(Konel)」の新たな取り組みで、独自に開発した脳波を絵画に生成するプログラム。 Photo: Yukiko Yamamoto BWTC Trade Weekの会場は、「未来の会社」をコンセプトにした真っ白なスペースで、期間中は誰でも入場できる。部屋の中には、ちょうど飲料の自動販売機ほどの大きさのオリジナルデバイスの「脳波自買機」が設置されている。街角に置かれた自販機を利用するように、日常的に脳波を提供できるような未来の社会をイメージしたという。 Photo: Yukiko Yamamoto脳波計 脳波を絵画化する手順は、まず脳波を提供することに同意し、名前のイニシャルや、何を考えるかをアルファベットで入力して、カチューシャのような脳波計をおでこに装着する。そして100秒間、1つのことを集中して考えるだけだ。高尚なことを考えたからといって高値になるわけでもないし、ただただ暑いと思っていても買取金額は一律100秒1,000円だ。 Photo: Yukiko Yamamoto筆者の脳波、夕食のカレーについて考えていた 読み取られた脳波データは、独自のアルゴリズムを使って即時に絵画に変換。脳波というと、医療ドラマなどで見たことのある波形グラフを思い浮かべるが、絵画はそれとは違う趣で縦線の濃淡などで、描かれた作品に仕上がっている。 Photo: YukikoYamamoto 100秒後、10枚の100円玉が支払われる。「チャリンチャリン」と音がするので、換金されたことがよりハッキリと実感できるだろう。レシートには絵画になった脳波や「QRコード」がプリントされている。700円で大きなトレーシングペーパーに印刷して持ち帰ることも可能だ。また、自身の脳波絵画の受注販売も行っている(額装などに時間がかかるので、別途申し込みが必要)。 Photo: Yukiko Yamamoto 場内には提供者の人数や買取総額のチェックカウンターを設置。上限は100万円で、到達後も作品の展示即売会は続ける。場内には展示スペースがあり、事前に制作された6点が観賞できる。一際目を引く大作は、子どもが進化について考えた作品。眺めているうちに、情景やインスピレーションが浮かぶかもしれない。 Photo: Yukiko Yamamoto コネル代表の出村光世はBWTCのキーワードとして、「不透明なデータの価値」と「脳波計の大衆化」を挙げる。スマートフォンやウェアラブル端末が普及して、暮らしが便利になった一方で、日々のデータが収集されていることには気づきにくいという。今後は絵画にとどまらず、より多くの形態に変換して活用することも検討中だ。 「現代アートを通じて、日常的に流れているデータの価値を意識し、考えるきっかけになれば」と出村は来場を呼びかけている。自分の脳波は一体どんな絵になるのだろうか。気になる人は早めに会場を訪れてみよう。 関連記事 『BWTC Trade Week』 『地域密着のアートスペース、アーツ千代田 3331が2023年で契約満了』 『新たなアート交流場、300以上のギャラリーが「ギンザ
国内最長の滑り台、「フジヤマ スライダー」が富士急ハイランドに誕生

国内最長の滑り台、「フジヤマ スライダー」が富士急ハイランドに誕生

「富士急ハイランド」に2022年7月22日(金)、日本最長のチューブ型滑り台「フジヤマ(FUJIYAMA) スライダー」が誕生する。富士山を見晴らせる展望デッキから一気に滑り降りるなんて、想像するだけでわくわくする。 画像提供:富士急行株式会社「フジヤマ スライダー」イメージ フジヤマ スライダーは、2021年7月にオープンした展望台「フジヤマ(FUJIYAMA) タワー」に新設。高さ55メートルに設けられた展望デッキから地上まで、タワーに巻きつくように造られたらせん状の滑り台だ。 全長120メートルは、国内のチューブ型滑り台の中では最も長いという。チューブに覆われているため中は真っ暗で、入り口から見下ろしても先が見えず、どこまでも続いているようでぞくぞくする。 専用のスライディングマットに足を入れ、寝そべるような体勢で滑っていく。体格による個人差はあるが、滑り降りるまで約20秒。怖いのか、爽快なのか、それとも無になるのか、期待を超える体験ができそうだ。心を決めて滑り出す前に、スタート地点であるフジヤマ タワーの展望デッキから景色を眺めることを忘れずに。 画像提供:富士急行株式会社フジヤマ タワー 富士急ハイランドの名物といえば、絶叫アトラクションの「FUJIYAMA(フジヤマ)」。急上昇や急降下などが特長の非常に激しいコースターで、乗車中に見える素晴らしい景色も楽しみの一つだ。 しかし、目にすることができるのは乗車した人だけで、乗り物が苦手な人などは想像するしかない憧れの景色だった。 そこで造られたのがフジヤマ タワー。より多くの人が、とっておきの絶景を心ゆくまで見られるようになった。遮るものが何もない美しい富士山とともに記念撮影が楽しめるのもうれしい。 さらに「一気に滑り降りる」アトラクションが加わるのは、規格外の絶叫マシンをいくつも世に送り出してきた富士急ハイランドらしい。新感覚のスリルをぜひ自分の体で体験してみよう。 画像提供:富士急行株式会社Twitterキャンペーンのイラスト フジヤマ スライダーの開業を前に、富士急ハイランドの公式Twitterでは大喜利風のキャンペーンを開催している。滑降中の姿が描かれたイラストをお題に面白い一言を考えるという内容で、募集は6月30日(木)まで。優秀作品はフジヤマ タワー前の広場に展示される。併せてチェックしてほしい。 富士急ハイランドの詳細情報はこちら 関連記事 『河口湖に山梨県のワインを堪能できる「新世代型」の道の駅がオープン』 『山梨、絶景に入り込む週末旅』 『1万5000本のヒマワリが咲き誇るイベント、佐倉ふるさと広場で開催』 『50年に一度の瞬間? 浜離宮恩賜庭園のアオノリュウゼツランが開花間近』 『人々の思いを届ける「皇居千鳥ヶ淵 灯ろう流し」3年ぶりに復活』 東京の最新情報をタイムアウト東京のメールマガジンでチェックしよう。登録はこちら  
渋谷の「古書サンエー」が6月末で閉店、75年の歴史に幕

渋谷の「古書サンエー」が6月末で閉店、75年の歴史に幕

渋谷の老舗古書店、「古書サンエー」が2022年6月30日(木)に閉店する。目まぐるしい渋谷にあって、75年にわたって数々の本と人とをつないできた。 3代目店主の山路和広は「思いもよらない本と出合えるのは本屋ならでは。手に取ることで、興味の幅を広げるきっかけになれば」と、閉店までに、できるだけ多くの本を直接手渡せるよう願っている。 Photo: Kisa Toyoshimaさまざまなジャンルの本が約1万点並ぶ店内 渋谷マークシティのほど近く、飲食店でにぎわう渋谷中央街に、「渋谷古書センター」と書かれたレトロな日よけ看板が目を引く。古書サンエーはその1階にあり、店の前に均一セールの棚が並ぶ。「懐かしい古本屋さん」そのものの店構えだ。 Photo: Kisa Toyoshima歴史が伝わってくる渋谷古書センターの看板 始まりは1947年、詩作が好きだった山路の祖父が前身の「山路書店」を創業。1971年に、複数の古書店から成る「渋谷古書センター」としてリニューアルした。現在は1階に古書サンエー、2階にモダンな古書店の「フライング・ブックス(Flying Books)」を展開している。 Photo: Kisa Toyoshima 古書サンエーの店内は、国内外の小説をはじめ、音楽や工芸、宗教、囲碁に至まで、あらゆるジャンルの専門書が並ぶ。お堅い本だけではなく、海外のファッション雑誌のバックナンバーや成人誌も充実。第2次世界大戦にまつわる雑誌や戦記、三島由紀夫が手がけた歌舞伎の台本、浮世絵の版画などといった歴史的価値の高い書物もある。 Photo: Kisa Toyoshima浮世絵は特に外国人観光客に人気だった 目利きの腕を信頼され、近くのレストランのシェフのために海外のレシピを取り寄せたこともあったといい、幅広い文化を誰もが手に取りやすい形で広める役割を長く果たしてきた。 しかし、時代や街の大きな変化により、少しずつ客足が遠のいていく。日用品の買い出しはオンラインショッピングに取って代わり、再開発により行き交う人の流れも変わった。 Photo: Kisa Toyoshima 「買い物かたがた立ち寄ってくれていた常連さんの行動が変わってしまったようだ」と山路は振り返る。さらにコロナ禍で年配客が外出を控えるようになり、以前のように客足が戻ってこなくなったことから、6月末での閉店を決めた。 店頭の張り紙やSNSで閉店を知ったファンからは惜しむ声が上がる。取材に訪れた日も、シャッターをくぐる勢いで開店と同時に入店する姿があった。 Photo: Kisa Toyoshima「フライング・ブックス」 2階のフライング・ブックスは今後も営業を続ける。アンバーの照明が落ち着く空間に、音楽や建築、民俗学に関する書籍、詩集などが約1万点。特に、ビートジェネレーション作家の作品が豊富だ。山路が世界中を訪ね歩いて見つけてきた、まさに「空を飛んでやってきた本」が並んでいる。 Photo: Kisa Toyoshima書棚の上には、サンフランシスコで開催されたコンサートのビンテージポスターが並ぶ 陳列にも山路のこだわりが見て取れる。モンゴロイドを核として、アイヌや琉球、ネイティブアメリカンなどに関する書籍が分類されて並ぶ。店内には4席のカフェカウンターを併設。ひきたてコーヒーの香りと心地よい音楽が漂う、じっくりと文化に浸れる空間だ。 Photo: Kisa Toyoshima3代目店主の山路和広 朗読会などのイベントも開かれる。4月には、ポエトリーリー
練馬で「難民・移民フェス」、多様なルーツの郷土料理や手作り雑貨が集結

練馬で「難民・移民フェス」、多様なルーツの郷土料理や手作り雑貨が集結

日本で暮らす外国人との交流を深めるチャリティーイベント『難民・移民フェス』が2022年6月4日(土)11〜16時に、練馬区の平成つつじ公園および隣接する複合施設、ココネリで開催される。アフリカやミャンマー、クルドなどの手作りの雑貨や郷土料理、民族音楽の心地よい調べは、彼らの故郷に関心を持つきっかけになるだろう。 実行委員会によると、日本には約300万人の難民や移民が暮らしているという。紛争や迫害といった困難な状況から逃れて来日し、法律上難しい立場の人もいるため、会場での写真撮影やSNSでの発信には注意してほしい。 同フェスでは、多様なルーツを持つ人々が工夫を凝らした郷土料理や手芸品を楽しめる。 コンゴ出身者が縫い上げたバッグはとてもカラフル。大胆な絵柄が特徴で、ほとんどが一点ものだ。 色とりどりのビーズアクセサリーはデコラティブでありながら軽やかで、特に夏の装いに重宝しそう。 画像提供:難民・移民フェス実行委員会 イヤリングやロザリオなどが並び、ブルンジから来たビーズの達人による実演が見られる。 クルドの伝統的なレース編みはとても繊細。飾っておきたいほど美しいが、お気に入りはぜひ身に着けたい。「どこで見つけたの」と聞かれることで、家族や友人らと難民や移民の課題について話し合うきっかけにもなるだろう。 画像提供:難民・移民フェス実行委員会ミカテ 郷土料理のコーナーには、未知のおいしい食べ物が並ぶ。アフリカの「ミカテ」というドーナツは、ぷっくりとして見るからにおいしそうだ。現地では朝食の定番で、コーヒーやミルクティーとともに味わってほしい。 画像提供:難民・移民フェス実行委員会チンチン ミャンマー料理に欠かせない、干しエビやニンニクなどが入った真っ赤なふりかけは、不思議と日本の食卓にも合う味わいである。白米はもちろん、これからの季節にぴったりの冷奴(ひややっこ)にも試してほしい。インドのホテルで腕を振るっていたシェフ特製のサモサ、ハイクオリティーなクルドの家庭料理と菓子、カメルーンのスナック菓子の「Chin Chin(チンチン)」なども用意。あれもこれも食べてみたくなること間違いなしだ。 画像提供:難民・移民フェス実行委員会 各国に伝わる美容法を試せるコーナーも充実している。ミャンマーでポピュラーな「タナカ」は、樹木を原料とする天然の日焼け止めのこと。重ね塗りして顔に模様を描いたら、「ロンジー」と呼ばれる民族衣装を着て記念撮影してみよう。アフリカンヘアにも挑戦できる。アフリカのサロンで働いていた女性によるコーンロウなどの編み込みヘアで、部分的なセットなら約10分で完成する。 画像提供:難民・移民フェス実行委員会ミャンマー独自の衣装である「ロンジー」 ステージからはアフリカの打楽器ジャンベの音色が聞こえてくる。キレの良いリズムに身を委ね、彼の地に思いをはせたい。歓談スペースが設けられているので、フェスの感想を伝えたり、故郷の思い出や暮らしぶりを教わったりして、さらに理解を深められる。 また、『難民・移民フェス』を支援する窓口も設置されている。サポートしたい人はぜひ特設noteページで詳細をチェックしてほしい。実行委員会は「さまざまな生活や文化を学んで、一緒に考えるきっかけになればうれしい。まずは楽しんで」と参加を呼びかけている。 『難民・移民フェス』の詳細情報はこちら 関連記事 『在日クルド人家族の現実を活写、「マイスモールランド」が5月6日公開』 『International Tokyo〜東京で活躍する外国人インタビ
墨田区民にペンギンが仲間入り、すみだ水族館の20羽に特別住民票を贈呈

墨田区民にペンギンが仲間入り、すみだ水族館の20羽に特別住民票を贈呈

2022年5月22日、すみだ水族館が開業10周年を迎え、記念セレモニーを開催した。この10年間に水族館内で誕生したペンギン20羽に、所在地である墨田区から特別住民票が贈呈。生まれたばかりの赤ちゃんペンギンが代表として授与された。 ペンギンたちが暮らすすみだ水族館は、下町にそびえ立つ東京スカイツリーのふもとにある。隅田川のほど近くに位置し、「公園みたいな水族館」として、観光客だけでなく地元の人々にも愛されている施設だ。ペンギン水槽は国内最大級の大きさで、2012年の開業以来10年連続でペンギンの赤ちゃんが誕生している。 画像提供:オリックス株式会社2022年に誕生したペンギンの赤ちゃん セレモニーには、ペンギンを代表して、2022年4月に生まれたマゼランペンギン3羽が登場。普段はバックヤードで飼育されていて人前に出るのは初めて。一般公開は6月下旬以降の予定だ。 3羽は、父親もすみだ水族館生まれの2世ペンギン『だいふく』、縁結びの願いを込めて命名された『こまり』、卵の時からひときわ丸かったという『しらたま』。いずれも生後約1カ月で、ふわふわの綿毛のような羽に包まれている。 飼育員に抱えられてステージに並ぶと、大勢の来館者を興味深そうに眺めたり、空腹なのか飼育員をなめたりするなど愛らしいしぐさを披露。集まった来館者から大きな拍手と歓声が起こった。 画像提供:オリックス株式会社 特別住民票は、住所や氏名のほか、性格や特徴、身に着ける識別バンドの色などを記載。例えば『だいふく』の性格や特徴欄には「両親に愛情たっぷりに育てられすくすくと成長中」と書かれている。館内5階のアクアアカデミーで全員の特別住民票が見られる。 Photo: Yukiko Yamamoto セレモニーを見学していた小学生は「ペンギンがとても小さくてかわいくて、名前も合っていて癒やされました」と笑顔を見せた。 館長の名倉寿一は「墨田区の一員として認められ、ありがたい。かけがえのない大切な場所になれるよう、さまざまな施策を続けていきたい」と述べ、『ペンギンのいる街プロジェクト』の開始を明らかにした。プロジェクトの第1弾としてペンギンがデザインされたすみだ水族館10周年記念婚姻届』を作成。墨田区役所や水族館で入手できる。 東京スカイツリー10周年と併せて、この機会に墨田区の新たな住民に会いに行ってみては。 すみだ水族館の詳細情報はこちら 関連記事 『しながわ水族館が2027年リニューアル、歴史・文化発信の都市型観光拠点へ』 『2022年5月、アートアクアリウム美術館が銀座三越に移転オープン』 『あらかわ遊園が大規模リニューアル、都電車両生かしたカフェなどを新設』 『豊洲に江戸の街並み、千客万来施設の概要発表』 『東京、屋外ビアガーデン2022』 東京の最新情報をタイムアウト東京のメールマガジンでチェックしよう。登録はこちら
銀座に新たな爆買いスポット 、#ワークマン女子の旗艦店がオープン

銀座に新たな爆買いスポット 、#ワークマン女子の旗艦店がオープン

ワークマンの女性向けブランドである#ワークマン女子の旗艦店が2022年4月28日、銀座5丁目のイグジットメルサ(EXITMELSA) 5階にオープンする。ユニクロとGUの間に位置し、高級ブランドが多数入居するギンザシックス(GINZA SIX)の斜め向かいという意欲的な立地だ。 群馬県伊勢崎市に拠点を持ち、全国で800店舗を展開する作業服が原点であるワークマン初の銀座店。「カコクな365(日常)をステキに変える」をコンセプトに、カジュアルウエアやキャンプギアなど300種類以上のアイテムをそろえる。オンライン限定の人気商品も陳列されているので、じっくり選べるだろう。約300平方メートルのフロアは白を基調とした明るいデザインで、洗練された雰囲気に銀座らしさを感じる。 Photo: Kisa Toyoshima   「女子」と店名に付いているが、男性向け商品も豊富に展開。さらに男女兼用できるユニセックスのウエアや子ども服もあり、カップルやファミリーで訪れても楽しめるだろう。ワークマン広報部の伊藤磨耶は銀座への出店について「ワークマンが身近ではなかった人にこそ来てもらえる、きっかけになるお店になってほしい」と期待する。 Photo: Kisa Toyoshimaレディーススーツ #ワークマン女子がこれほど話題になるのは、作業服のように高機能ながら、日常生活やスポーツ、アウトドア、そしてオフィスなどさまざまなシーンのアイテムが豊富にそろっているからだ。例えば、レディーススーツ(上下で4,800円)は価格を抑えつつ、体の動きになじむ美しいシルエットに仕上がっている。 Photo: Kisa Toyoshima 入り口付近に陳列されているのは、人気アイテムである『レディースガーデニングサロペット』(2,900円)。スマートフォンなどが落ちないよう工夫された大容量のポケット付きで、バッグを持たなくても外出できそうだ。SNSで話題の『撥水ライトプリーツスカート』(1,900円)は、はっ水加工されており雨を気にせずに楽しめる。   Photo: Kisa Toyoshima 紫外線対策用フェイスカバーの付いた『クールUVフェイスガードパーカー』(1,500円)や、畳めばウエストポーチに早変わりする『トランスフォームジャケット』(1,900円)などアイデア商品も目を引く。 Photo: Kisa Toyoshima ワークマンのアイテムになじみがない人もコーディネートをイメージしやすいよう、店内には多数のマネキンが置かれているほか、商品のポップに付いている「QRコード」を読み込むと、詳しい商品説明の動画が見られる。 スポーツウエアのコーナーにある、独自のメッシュ素材加工で通気性と速乾性を高めた『マッピングメッシュ ラグラン半袖Tシャツ』(580円)や汗をかきやすい背中などがメッシュでデザインされたポロシャツ(780円)などは、まさに高機能のワークマンらしい商品だ。 Photo: Kisa Toyoshima シューズコーナーも見逃せない。本格的なランニングに対応する高機能シューズがなんと2,900円から。「カジュアルコーデ」に欠かせない『Wクッションキャンバスシューズ』(980円)は、まるで作業靴のようにクッションがきいていて疲れにくい。 Photo: Kisa Toyoshima このほか、大型のテントやタープ、寝袋といったキャンプギアがずらりと並ぶ。中でも耐熱性の生地で作られた通称「たき火ベスト」こと「FLAME-TECH®アウト
新たなスイーツスポット、ギンザスイーツマーチが銀座イグジットメルサに登場

新たなスイーツスポット、ギンザスイーツマーチが銀座イグジットメルサに登場

銀座5丁目のイグジットメルサ (EXITMELSA) 1階に、新たなスイーツスポットであるギンザ スイーツ マーチ(GINZA SWEETS MARCH)が2022年4月27日(水)、オープンする。 Photo: Yukiko Yamamoto 「あなたへ、がんばった私へ、とっておきの贈り物を」をコンセプトに、中央通りに面したグランドフロアをリニューアル。新規オープンの注目店や、都内初出店の人気パティスリーなど多彩な12店舗が出迎える。まさにマーチのようににぎやかな、心が弾むラインアップだ。 Photo courtesy: GINZA SWEETS MARCHジェローム チーズケーキ ギンザ ここでは、初の実店舗を構えた3店舗を中心に同施設の魅力を紹介しよう。まず注目してほしいのは、ジェローム チーズケーキ ギンザ(JÉRÔME cheesecake GINZA)。スターシェフのジェロームが監修したバスクチーズケーキ専門店が実店舗をオープンする。 バスク地方のチーズや北海道産のフレッシュクリームチーズなどから作られたケーキは、深く上質な味わい。特徴的なスモークの香りもクセになりそうだ。名だたる三つ星レストランでヘッドシェフを務めたジェロームは「愛しい人と極上のくちどけを味わってほしい」と微笑む。 Photo courtesy: GINZA SWEETS MARCH金田屋 「進化系フルーツ大福」を手がける金田屋が作り出す、大福のイメージを超越したビジュアルにはきっと驚くだろう。旬のフルーツをあえて包み隠さず、求肥(ぎゅうひ)の上に美しくデコレート。竹炭が練り込まれた真っ黒な生地の中に、北海道産アズキの白あんとクリームチーズが包まれている。まずはイチゴやリンゴなど4種類を展開し、今後は約10種類に増やしていく予定だ。  Photo: Yukiko Yamamotoプティリエ オンライン販売や百貨店への期間限定出店などで話題を集めていたメレンゲ菓子専門店、プティリエ(Petitrier)も初めて店舗を構える。メレンゲを主役にした愛くるしいマカロンやクッキーが並ぶ。缶のデザインもかわいらしいので、手土産としても喜ばれるだろう。 画像提供:株式会社フジランド『プレジール シトロン プラリネ』 中でも在日フランス大使館総料理長監修セバスチャン・マルタンがレシピ考案、全面監修をした新スイーツ『Plaisir citron praliné(プレジール シトロン プラリネ)』(972円)はぜひチェックしてほしい一品。メレンゲの下にはレモンクリームとプラリネクリームの層があり、中にはヘーゼルナッツのビスキュイやクランブルが入っている本格的なフランススイーツである。 Photo: Yukiko Yamamotoシヅカ洋菓子店 自然菓子研究所 ピエール・マルコリーニ出身のシェフが手がける白金高輪の人気店、シヅカ洋菓子店 自然菓子研究所の2号店も見逃せない。サステナブルな原料を生かした優しい味わいが特徴で、端正に仕上げられたビスケット缶や焼き菓子の詰め合わせにうっとりする。タルトフロマージュは銀座店限定だ。 このほか、麻布十番の実力派パティスリー、ミラノ ドルチェ トレ・スパーデやチョコレート専門店のショコラティエ パレ ド オールといった人気を博している店舗が集結。甘くてすてきなものを見つけて、大切な誰かと味わってみてほしい。 ギンザ スイーツ マーチの詳細情報はこちら 関連記事 『東京、カフェで楽しむアフタヌーンティー10選』 『イタリアの食
あらかわ遊園が大規模リニューアル、都電車両生かしたカフェなどを新設

あらかわ遊園が大規模リニューアル、都電車両生かしたカフェなどを新設

荒川区立あらかわ遊園が2022年4月21日(木)リニューアルオープンする。同園は東京23区でただ一つの公営遊園地。2022年で前身の民営遊園地の開園からちょうど100年目を迎える。レトロな雰囲気が魅力で、休園前年の2017年には家族連れを中心に年間40万人近くが訪れた。 大規模リニューアルは約30年ぶり。6つある大型遊具を『ファミリーコースター』以外全て新しくして、バリアフリー化を進めた。さらに6カ月から12才までの子どもが遊べる室内遊び場を新設。全総工費40億円、改修には3年4カ月間をかけ、満を持してのオープンだ。「子育て支援」を目的として、主にファミリー層が楽しめる場所を目指したという。 観覧車とメリーゴーラウンド(画像提供:荒川区) 「のりもの広場」でひときわ目を引くのは観覧車だ。高さ約40メートルと以前より8メートルほど大きくなったほか、足もとの景色を楽しめるスケルトンデザインのゴンドラを4台導入。晴れていれば、東京スカイツリーや富士山が望める。夜間はイルミネーションで輝き、写真映えスポットにもなりそうだ。 Photo: Genya Aoki Photo: Genya Aoki観覧車からの景色 広場の上空にレールを巡らせたスカイサイクルや、木馬以外の珍しい動物にも乗れるメリーゴーラウンドも新設。一方、根強い人気があった『ファミリーコースター』はオーバーホールを実施して以前の機種を残した。最高時速13.7キロメートルという「日本一遅いジェットコースター」を自称する速度と特徴的なイモムシのフォルムも健在だ。 Photo: Genya Aoki『ファミリーコースター』   Photo: Genya Aoki   愛らしい動物に出会える「どうぶつ広場」にはカピバラやワラビーが仲間入り。さらに、新設されたフォトスポットでは、フクロウやミミズクなどと写真撮影ができる。 Photo: Genya Aoki 幅広い世代が安心して過ごせる施設を目指して、バリアフリートイレ5室とベビールーム4室を増設したほか、観覧車やメリーゴーランドなど遊具の一部は車いす利用者も楽しめる。 Photo: Genya Aoki 休憩施設にも注目してほしい。フードコートである「もぐもぐハウス」の2階は全面ガラス張りにして、明るい空間に約100の客席を完備。隅田川の風景や観覧車など園内の様子を見ながら食事を楽しもう。 Photo: Genya Aoki 園内に展示されていた都電の車両は「カフェ193(いちきゅうさん)」に変貌。昔懐かしい電車の中で香ばしい自家焙煎(ばいせん)コーヒーや自家製のクラフトコーラ、しそジュース、レモネードなどが味わえる。 Photo: Genya Aoki 電車のつり革をモチーフにした乾パンである『カタカタつりわパン』(270円)や『都電もなか』(5個入り1050円)など、土産に最適なフードを用意。このほか、ポップコーンやかき氷などワンハンドで楽しめるメニューをラインアップする。 Photo: Genya Aokiカフェ193 同園の飲食メニューは京都に本社を構え、イベントなどのプロモーション展開を行っているエーゲル社がプロデュース。『自家製しそジュース』は、京都の自社農園で栽培されたシソから取れたシロップを直送しているほか、コーヒー豆はラオスのアラビカ種ティピカというフェアトレードのものを使用するなど随所にこだわっている。 Photo: Genya Aoki 「わくわくハウス」で販売している『米
お台場ヴィーナスフォート「最後の幸せな思い出」をレポート

お台場ヴィーナスフォート「最後の幸せな思い出」をレポート

お台場の商業施設ヴィーナスフォートが2022年3月27日に閉館した。臨海副都心エリアで22年半にわたってにぎわいを創出してきたランドマークの最終日は、思い出を胸に多くの家族連れらが駆けつけて名残を惜しんだ。 ヴィーナスフォートは1999年8月、大観覧車で知られる複合施設パレットタウン内にオープン。これまでに延べ2億人を超える買い物客が訪れた。中世ヨーロッパをコンセプトにした館内デザインが特徴で、街並みを楽しみながら大切な人と過ごせる日本初のテーマパーク型ショッピングモールとしてたちまち人気スポットに成長。当時はまだ空き地だらけだったお台場エリアの風景を一変させた。 Photo: Yukiko Yamamoto天井には美しい青空や夕焼けが投影された全天候型の施設は2022年現在でもユニーク 締めくくりも華やかだった。営業終了にあたり、「FINAL CARNIVAL」をテーマに館内各所でショーやパレードなどさまざまな催しが展開。中でも人気スポットの噴水広場には、大勢の来館者が集まり記念撮影を楽しんだ。キラキラと美しいイルミネーションで彩られ、マーチングバンドの演奏に先導された仮装パレードが会場の空気を盛り上げた。 Photo: Yukiko Yamamoto噴水広場で記念撮影を楽しむ来館者 子どもとパレードに参加していた山下航にとっては、幼い頃に家族旅行で訪れた思い出の場所だ。「プロポーズは(この)噴水の前でしました。ずっと家族を連れていきたいと思っていた思い出の地で、最後にまた幸せな思い出ができました」と感慨深げに辺りを眺めていた。 幻想的なムードの教会広場も名所の一つ。アイドルやアーティストがライブするような本格的なステージ設備がある。最終日には「あなたの夢かなえます」と題して、選ばれた2組がここでパフォーマンスを披露した。 トップバッターは先週小学校を卒業したばかりの中島桃花。このステージに立つために、走りながら歌う練習を重ね、歌唱力を高めたという。素晴らしい歌とダンスに観客から大きな拍手が送られた。中島は「お誕生日やクリスマスに家族で来る特別な場所。いつもキラキラときれいでたくさん写真を撮った」と振り返る。 閉館後に行われたフィナーレセレモニーで館長の清水寛は「夢や思い出が詰まっているので本当に残念だがこれからが始まり。この先もより良い街づくりに取り組みたい」と抱負を語った。 Photo: Yukiko Yamamoto 今後、臨海副都心エリアの再開発が計画されている。2025年秋にはスポーツイベントなどを開催できる大型複合アリーナが誕生する予定だ。建物はなくなってしまうが、ここを訪れた人々の幸せな思い出は心の中で時を経てなお輝くことだろう。 ヴィーナスフォートの詳細情報はこちら 関連記事 『お台場パレットタウンが12月31日から順次営業終了へ』 『東京アーカイブ:第1回 としまえん』 『渋谷VISION、Contactが2022年9月に営業終了』 『2022年に閉館するアトラクションと文化商業施設』 『2021年に閉店した東京のランドマーク』 東京の最新情報をタイムアウト東京のメールマガジンでチェックしよう。登録はこちら