東京、サンフランシスコ、ロンドンで育ち、食文化こそが各文化の象微であることに気付く。しかし、外国人が日本の素晴らしい食文化を経験するには言語の壁があると感じ、自身のInstagramでは日本語と英語の両言語で情報を発信。食を通じ、世界のカルチャーを感じる手助けをしたいと考えている。ブログ『TOKYO HALFIE』。

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東京、2024年オープンのベストレストラン10

東京、2024年オープンのベストレストラン10

タイムアウト東京 > レストラン&カフェ > 東京、2024年オープンのベストレストラン10 ミシュラン星付き掲載店数は18年連続1位という食の都「東京」。2024年も多くのレストランがオープンし、注目を集めた。フーディーたちが今年を代表する1軒をまとめている中、タイムアウト東京でもいくつかのレストランを紹介したい。 ここでは、カジュアルに楽しめるのを念頭に置き、朝・昼・夜のシーン別に分けて、満足度の高い気鋭の店をピックアップした。シンプルクレープを定着させた食のトレンドセッターや、注目の街・学芸大学にできた現代食堂の新定番とも呼べる1軒、タイ中華やタイ屋台料理を日本の食材でアップデートしたビストロ、新たな渋谷のフードランドマークまで、食の新たな地平を照らす店ばかりだ。 ぜひ参考にしてみてほしい。 関連記事『東京、ベストラーメン2024』『東京、2024年オープンのベストカフェ10』
東京、注目の若手パティシエがいる店7選

東京、注目の若手パティシエがいる店7選

タイムアウト東京 > フード&ドリンク > 東京、注目の若手パティシエがいる店7選 スイーツは心の栄養である。と同時に、多くの食がそうであるように芸術の一種だ。ここでは、今東京で注目すべき新進気鋭のパティシエとショコラティエの面々を紹介したい。 ミシュラン星付きフレンチの元パティシエによる珠玉のフレンチトーストから始まり、若き和菓子アーティストや「アシェットデセール」の新鋭、「物語」を紡ぐ美しいケーキ、日本橋という街の印象をも塗り替えた独創的なパティスリーの旗手、夜に通い詰めたいスイーツ店、小さな贅沢が詰まったブラウニーまで、その存在感の出し方も多種多様である。 これからのホリデーシーズン、はたまたバレンタインなど甘い菓子がおいしい季節に、ぜひ、東京のフードシーンの一躍を担うであろう多彩な才能をぜひ感じてみてほしい。 関連記事『東京、注目のバリスタがいる店5選』
東京、ベーグル10選

東京、ベーグル10選

タイムアウト東京 > レストラン&カフェ > 東京、ベーグル10選 手軽なグルメとして定番と化した人気のパン、ベーグル。その背景には、本場ニューヨークのベーグルブームの再来もあるが、東京でも独自の食感やこだわりの素材を追求する店が多数存在する。パンと異なるのは、牛乳、バター、卵を使用していない点。また保存料や添加物を使用している店が少ないのも、支持されている理由の一つだろう。 ここでは、ニューヨークスタイルのハード派から日本独自のもちもち派まで、東京都内で評判のベーグルショップを10軒紹介。どの店舗も個性豊かなため、何度訪れても飽きがこない。自分の好みのベーグルを探してみては。 関連記事『東京、ベストベーカリー9選』
東京、フルーツサンド16選

東京、フルーツサンド16選

タイムアウト東京 > レストラン&カフェ >東京、フルーツサンド16選 フルーツサンドは、ただのかわいい食べ物ではない。果物は熟度を調節しながら食べ頃のものを使用したり、使うフルーツによってクリームの甘さを変えたり、相性の良いパンを研究したり、作り手の丁寧で繊細な作業の積み重ねによって作り上げられているのだ。フルーツサンドを食べられる店は東京だけでもいくつもあるが、ごろっとタイプや細切りタイプなど、果物の切り方一つとっても店によって全く異なり、それぞれの特色やこだわりを感じられるのもまた面白い。 ここでは、都内にあるフルーツパーラーやカフェ、ベーカリーなどで提供されているいちおしのフルーツサンドを紹介する。みずみずしいフルーツに、ほんのり甘いクリーム、そして美しい断面。我々をこれ以上幸せにしてくれる食べ物はほかにあるだろうか。季節の果物を使用している店も多いので、年間を通してフルーツサンドの世界を堪能してほしい。 関連記事 『東京、フルーツパフェ15選』 『東京、プリン15選』
東京、テイクアウトしたいフルーツサンド5選

東京、テイクアウトしたいフルーツサンド5選

タイムアウト東京 > レストラン&カフェ >東京、テイクアウトしたいフルーツサンド5選 フルーツサンドは食べる芸術作品だ。果実のベストなタイミングを見極める目、フルーツのおいしさを損なわず、むしろ掛け合わせによってさらなるおいしさを生み出すクリームやパンとの絶妙なバランス、美しい断面など、その要素は奥深く多様である。 ここでは、フードインスタグラマーTOKYO HALFIEが全て実食し、味はもちろんコストパフォーマンスやプレゼンテーションなどを加味して厳選した、テイクアウトしたい東京のフルーツサンドを紹介しよう。 関連記事『東京、フルーツサンド12選』  
東京、食事がおいしいドッグフレンドリーカフェ5選

東京、食事がおいしいドッグフレンドリーカフェ5選

コロナ禍の影響で家にいることが多くなり、安らぎや癒やしを求めてペットを飼い始める人が増えている。そんな背景を受け、ドッグフレンドリーに対応した飲食店も急増中だ。 ここでは豊富な知識と確かな舌を持つフードインスタグラマーであり、大の愛犬家でもあるTOKYO HALFIEが相棒であるポメチワのくぅと共に、東京で本当に食事がおいしいドッグフレンドリーカフェを5軒紹介する。話題のフルーツサンドや絶品サツマイモスイーツなどを愛犬と一緒に堪能してみてほしい。 関連記事『広尾で10カ国グルメ巡り、おすすめ海外料理レストラン』

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東京、8月に観るべき建築展3選

東京、8月に観るべき建築展3選

建築好きなら夏期休暇を利用して、有名建築を見学しに各地を訪れた経験があることだろう。しかしながら昨今の猛暑を考えると、東京にいながらにして涼しい美術館やギャラリーで建築の世界に浸るというのも一つ手かもしれない。 ここでは、リニューアルを控えた「練馬区立美術館」の改築も担当する建築家・平田晃久の個展や、建築事務所向けの紙製模型のプロジェクト「テラダモケイ」によるこれまでの取り組みを紹介する展覧会などを取り上げている。また、日本を代表する建築デザイン専門誌『GA JAPAN』が毎年開催している「現代世界の建築家展 INTERNATIONAL」も、建築ファンなら必見だ。  平田晃久 人間の波打ちぎわ (C) 平田晃久建築設計事務所練馬区立美術館・貫井図書館 模型 建築家の平田晃久(ひらた・あきひさ、1971年〜)がこれまでに手がけた、または現在進行形のプロジェクトを、未来への展望も踏まえて紹介する展覧会が「練馬区立美術館」で開催される。 平田は大阪に生まれ、1997年に京都大学大学院の建築学専攻修士課程を修了後、伊東豊雄建築設計事務所に勤務し、2005年に独立した。国内外での受賞歴を持ち、これまでに群馬県の「太田市美術館・図書館」や、熊本県の「八代市民俗伝統芸能伝承館」などを手がけた。 なお、会場の練馬区立美術館も平田による建て替えが予定されている。コンセプトは「21世紀の富士塚/アートの雲/本の山」。練馬に古くから存在する「富士塚」をテーマに、「美術と本」を街や人々とつなぐ場として構想されており、2025年度中に一時休館、2028年度に完成・開館の予定だ。 ※9月23日(月・祝)まで/10~18時(入館は17時30分まで)/休館日は月曜(8月12日・9月16日は開館)、8月13日、9月17日/料金は1,000円、65~74歳・学生800円、75歳以上・中学生以下無料 現代世界の建築家展 INTERNATIONAL 昨年INTERNATIONAL 2023展の様子 世界の建築デザインの潮流を探る展覧会「現代世界の建築家展 INTERNATIONAL 2024」が青山の「GA gallery」で開催。本展は毎年行われており、今年で32回目を迎える。 会場ではプレゼンテーションポスターのほか、模型、図面、映像などを通して、現代建築を代表する建築家24組による世界を舞台にした最新プロジェクトを紹介する。国内からは藤本壮介、隈研吾、SANAAの3組が登場。海外からはスティーブン・ホール(Steven Holl)、デイビッド・チッパーフィールド(David Chipperfield)、クリスチャン・ケレツ(Christian Kerez)など計21組が名が連ねている。 世界の最新建築を垣間みては。 ※9月8日(日)まで/12時〜18時30分/料金は600円 テラダモケイ 1/100×100 TERADAMOKEI PICTURES 第1弾映像作品「1/100 SHIBUYA Crossing」 建築家でデザイナーの寺田尚樹と、紙器加工会社として60年超の実績を持つ福永紙工による紙製模型の協働プロジェクトとして2011年に発足した「テラダモケイ」。建築事務所向けの「1/100建築模型用添景セット」シリーズを制作して以来、「世界の都市編」「スポーツ編」「樹木編」など続々とシリーズ化し、毎月新製品を発表している。 「松屋銀座」7階の「デザインギャラリー1953」で開催される「テラダモケイ 1/100×100」では、これまでのテラダモケイの取り組みをはじめ
「ドッグファースト」サービスを提供する航空会社が運行スタート

「ドッグファースト」サービスを提供する航空会社が運行スタート

空の旅はストレスの多いものだ。気を落ち着かせるために、忠実でかわいい「相棒」も連れて行きたい、と思うことがあるだろう。もしあなたが、そのタイプの人間であれば、全てにおいてドッグフレンドリーを掲げる新しい航空会社、バーク・エアー(BARK Air)の誕生をきっと喜ぶはずだ。 ニューヨークとロサンゼルス、もしくはロンドン間で就航するこの会社では、基本的に人間は後回しとなり、「ワンちゃん」にファーストクラスを体験を提供することに特化。飛行中、犬は機内を自由に歩き回ることができ、犬が夢見る全てのおやつが用意される。同社によると「犬のために一から作られた」航空会社は初めてだという。 フライト前には、安全で快適な空の旅を保証するため、コンシェルジュが献身的に乗客と愛犬のことを把握してくれる。また保安検査場では優先列の利用が可能。10人以上が搭乗することがないという機内では、愛犬のために最高の贅沢が味わえ、座席も快適だ。 ただ、残念なことに、かなり大きな問題がある。運賃が片道航空券で8,000ドル(約125万円)と高額なのだ。チケットには荷物に関する料金と着陸時の空港からの送迎が含まれているとはいえ、安くはない。また、18歳未満が搭乗できないというポリシーもある。 この航空会社があなたにぴったりで、旅費に余裕があるのであれば、バーク・エアーの公式ウェブサイトからフライトの予約をしよう。まず、2024年5月にニューヨーク〜ロサンゼルスのフライトを開始し、6月にはニューヨーク〜ロンドンでもサービスインする。当初は月に数便のみ運航するようだが、拡大する計画もあるので、目が離せない。 関連記事 『A brand-new airline for dogs takes off from the UK this month(原文)』 『ヴァージン・オーストラリアが国内線でのペット同伴をサービス化』 『ニューヨークのタイムズ・スクエアに巨大なホットドッグが出現』 『地上60mの空中庭園を完備、「OMO5東京五反田 by 星野リゾート」が開業』 『奇跡的に実現、ブランクーシの大規模展がアーティゾン美術館で開催中』 『楽天トラベルが全国の宿の「看板犬ランキング」を発表』 東京の最新情報をタイムアウト東京のメールマガジンでチェックしよう。登録はこちら  
タイムアウトマーケットがバンクーバーに進出

タイムアウトマーケットがバンクーバーに進出

タイムアウトマーケットが、カナダのバンクーバーに進出することになった。2024年末、北米で最も野心的な再開発の一つである複合施設「オークリッジパーク」にオープンする予定だ。 この施設は街の新しい中心、そして文化の発信地になることを目指して現在建設中。住宅棟やオフィスに、公園、図書館、屋内外のパフォーマンス会場、100万平方フィート(約9万2900平方メートル)のショッピングセンターなどを併設した、サステナブルで、公共交通機関でのアクセスを軸にしたコミュニティーになるという。 タイムアウトグループの最高経営責任者(CEO)であるクリス・オーランドは、次のように述べている。 「オークリッジパークは、強いコミュニティー意識を持った先見性のある開発事業で、街における最高のものを一つ屋根の下に集めることを目的としたタイムアウトマーケットの中心地として最適な場所です」 「タイムアウトマーケットバンクーバー」は、カナダで2番目にオープンするタイムアウトマーケット。単なるフードホールではなく、最高の料理と文化体験を通じて、街の多文化主義をたたえる場所となる。最近、同市のほかにも、大阪やケープタウンにタイムアウトマーケットがオープンすることが発表されている。 タイムアウトマーケットバンクーバーに登場するレストランやバーのリストや、そのほかのエキサイティングな話題は、分かり次第伝えていく。 関連記事 『Canada's second Time Out Market is coming to Vancouver!(原文)』 『アジア初進出、世界で話題のタイムアウトマーケットが大阪に上陸』 『タイムアウトマーケットについて知るべき5のこと』 『「大阪で食べるべきものリスト」がアツい、タイムアウトマーケットのCEO来日』 『タイムアウトマーケットが「The Global RLI Award」で革新的なコンセプトを評価される』 『タイムアウトマーケット、南ア・ケープタウンに2023年末オープン』 東京の最新情報をタイムアウト東京のメールマガジンでチェックしよう。登録はこちら  
イギリスに24時間営業の無人ラーメン店がオープン

イギリスに24時間営業の無人ラーメン店がオープン

ラーメンが嫌いな人はいないだろう。そして、もし24時間いつでも食べられるとしたら、それほどうれしいことはないはずだ。「EZ Ramen」という、まさにそれを実現してくれる店がイギリスのオックスフォードに新しくオープンすることになった。しかも、常駐スタッフを置かずに、無人で営業するという。 この店で提供されるのはインスタントラーメンで、調理するのは客自身。棚から好きなラーメンを取り、3分ほどゆでれば食べられる。漬物、キムチ、キノコ、モヤシ、かまぼこなどのトッピングも用意されるという。 EZ Ramenがユニークなのは、この店が会員制で、ラーメン1杯ごとではなく、店にアクセスできる時間別もしくは月額プランで課金される点。つまり、店舗滞在中は、何食でもラーメンを食べることができる。 設定されているのは1日間または7日間プラン、40回まで利用できる月額サブスクリプションプラン。1日間プランが1.70ポンド(約265円)と安いのはうれしい(そのほかのプラン料金は未発表)。店に食べ物や飲み物を持ち込むことが可能で、店内に設置予定の自動販売機でドリンクやアイスクリームを買うこともできる。 無人での営業について、公式ウェブサイトではこの店は「相互信頼」に基づいて運営されると記されている。店には会員になった人しか入れず、ほかの人を連れてくることもできない(カップルやファミリープランも検討中)。また、24時間365日の警備体制が敷かれているため、盗みを働くのは難しいといえるだろう。インスタントラーメンを調理せずに持ち帰ることはできず、提供される食事は店内で食べることが求められている。  店の共同創設者であるインドラ・トアーは、「我々が作りたいのは、現代人の生き方を見つめた先進的な場所。世界は変わり、人々の習慣も変わってきています。EZ Ramenは、テクノロジーについて、そして新しいものを取り入れながらも人々が学ぶことができる、ユニークなレストランをどのようにして作ることができるかについて、先見性を持って考えているのです」と述べている。 EZ Ramenは、2022年12月のオープンを目指している。  関連記事 『Inside the UK’s first restaurant without a single member of staff(原文)』 『渋谷の定番ラーメン13選』 『東京、汁なし麺20選』 『東京、本当においしい豚骨ラーメン20選』 『東京、激辛ラーメン』 『香港流、インスタント麺の簡単アレンジ9選』 東京の最新情報をタイムアウト東京のメールマガジンでチェックしよう。登録はこちら  
ミシュラン一つ星「天ぷら元吉」が次のステージへ、恵比寿に移転オープン

ミシュラン一つ星「天ぷら元吉」が次のステージへ、恵比寿に移転オープン

旬の食材を味わいながら季節を体現する名店「天ぷら 元吉」が、2022年5月6日に恵比寿へ移転オープンした。店主の元吉和仁は移転の理由について「自身の年齢に(青山の)店舗が合わなくなったからだ」と語る。50〜60代になっても営業を続けられるような「本物の設えを備えた場所を作りたい」という思いから、移転を決意したそう。 Photo: Kisa Toyoshima店内からガラス越しに眺められる中庭 新築の店内には、6.5メートルの一枚板の天然木で作られた8席のカウンターが広がり、頭上には店主である元吉が自ら生けた新緑が伸びている。日本特有の四季を演出した空間へのこだわりに胸を打たれる、まさに五感で楽しむ贅沢な空間だ。店内からガラス越しに眺められる中庭には、滋賀と京都から取り寄せたナツハゼとモミジが植えてあり、都会の喧騒(けんそう)を忘れさせてくれる。 美食家を魅了する「天ぷらの服」 Photo: Kisa Toyoshima「巻海老の天ぷらレア」 「天ぷら 元吉」の最も素晴らしい点は、いうまでもなく天ぷらである。食材を包む衣には「服」のような役割があり、それぞれの素材が持つうま味や香りを最大限に生かすために「薄目」「中間」「濃い目」に着せ替えている。衣に使う水は、火が通りやすいものには弱酸性、長く揚げる場合は中性を使い分ける。その後、液体窒素を足してサラサラにした小麦粉を加える。この、食材ごとにテイラーメイドした口当たりの軽い「服」こそが元吉の真骨頂だ。 Photo: Kisa Toyoshima液体窒素を足して小麦粉をサラサラにする 菜種油、コーン油、ごま油を混ぜた油は、素材の味が隠れてしまわないように絶妙なバランスが計算されている。その中で揚げる衣は、的確に温度管理をしながら2層で硬さを調整。そのため「温度とタイミングが命」といわれており、同店の天ぷらは提供されてからすぐに食べるのがマナーである。 Photo: Kisa Toyoshima同店の名物の一つである「ウニと大葉」 メニューは「おまかせコース」(2万4000円から)だけで、旧店舗時代から構成は変わらない。まずはシグネチャーである車エビ2種類から始まる。前日の仕込みにはペーパーナプキンを2種類使うなど細かな点まで徹底し、一晩寝かすことで身を引き締める。アーチ状に仕上げるためには包丁の入れ方や油に流す際の所作まで、全てが勝負なのだ。 Photo: Tokyo Halfie「新じゃが」 旬のコースなので時期によって内容は変わるが、筆者が訪れた6月ごろは、このほかにアスパラ、ヤングコーン、新じゃがいも、ペコロス、新タマネギ、レンコンといった野菜と、キス、タチウオ、アナゴ、「ウニと大葉」などの旬の魚介の天ぷらが提供された。 「つながる食事」という最大級の贅沢 Photo: Kisa Toyoshima元吉和仁 伝統を守りつつ、新しいテクニックを組み込んだ調理法は、YouTubeチャンネル「天ぷら教室」で自ら配信している。「誰でも天ぷらが簡単に作れるようにしたいんです」と元吉は語る。天ぷらというと調理の難易度が高いイメージがあるが、なるべくシンプルに示すことで次に続く職人を育てたいという。 「北風」と名付けられた「猫舌対策冷却機」を含む温度管理器具まで発明し、数多くの特許を取得している。技術として残し、国に貢献したいという信念からである。元吉の研究への飽くなき情熱と天ぷらへの思いの強さは、動画を見ればすぐに伝わってくるだろう。 元吉