Sato Ryuichiro

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東京のベストパブリックアート

東京のベストパブリックアート

タイムアウト東京 > カルチャー > 東京のベストパブリックアート 無数の美術館やギャラリーが存在し、常に多様な展覧会が開かれている東京。海外の芸術愛好家にとってもアジアトップクラスの目的地だ。しかし、貴重な展示会や美術館は料金がかさんでしまうのも事実。 そんなときは、東京の街を散策してみよう。著名な芸術家による傑作が、野外の至る所で鑑賞できる。特におすすめのスポットを紹介していく。
東京近郊の美術館20選

東京近郊の美術館20選

タイムアウト東京 > Things To Do > 東京近郊の美術館20選 移動の自粛も解除されたため、連休には遠くに出かけたいと思う向きも多いだろう。東京近郊の美術館にはそれぞれ独自のコレクションや建築などの見どころがある。 ここでは、60点以上の重要文化財を有する私立美術館、今では入手の難しいであろうロスコの名品をそろえたコレクション、隈研吾の世界を体験できる美術館建築などを紹介する。 関連記事『東京近郊の変わった博物館20選』『東京近郊のグランピング施設17選』
東京、ベストギャラリー29選

東京、ベストギャラリー29選

タイムアウト東京 > アート&カルチャー > 東京、ベストギャラリー29選 東京には美術館だけでなく、数多くのギャラリーが点在する。中には、ガゴシアンやペースと並んで世界的に名声を博しているヴェニューから、シュルレアリスムなど極めて狭いジャンルを扱うギャラリーまで、その種類は多岐にわたる。 ただ一つ言えるのは、いくつかのギャラリーを見ていくと、そのヴェニューが好むアーティストの傾向などが分かるようになることだ。言い換えれば、自分が好きなアーティストがいれば、そうした話題を共有できる場所が見つかるということでもある。 本記事では、そうしたリサーチに役立つような東京のベストギャラリーを紹介する。ぜひ役立ててほしい。  
車いす目線で考える 第35回:不便を便利にする製品づくり

車いす目線で考える 第35回:不便を便利にする製品づくり

タイムアウト東京 >  Open Tokyo > 車いす目線で考える >  車いす目線で考える 第35回:不便を便利にする製品づくり アメリカ大リーグのロサンゼルス・エンゼルスに所属する選手、大谷翔平が、昨シーズン最も活躍した選手に贈られるMVPを満票で受賞した。このニュースは日米だけでなく、世界中のファンに大きなインパクトをもたらし、野球界は大いに盛り上がった。 世界120以上の国と地域で親しまれる野球だが、審判が判定を示す「セーフ」や「アウト」のジェスチャーが、一人の聴覚障害者の困難さを解決するために生まれたものであったことを知っているだろうか。きっかけを作ったのは、幼少期に髄膜(ずいまく)炎で聴覚障害となったウィリアム・ホイ。通算2000本安打、600近い盗塁を記録した、有名なメジャーリーガーだ。 「セーフ」や「アウト」など、このなじみのジェスチャーは、大歓声の中で音をキャッチできなくても見ればすぐに理解できるし、遠く離れた場所から試合を観戦する人にも伝わる。ホイは、野球をプレーする上で障害と感じていたものをなくすことによって、不可能を可能にした。 それが、今ではこうしたジェスチャーが我々の日常生活のコミュニケーションで、ごく自然に使われるものにまでなっている。実は、電話の発明にも、グラハム・ベルが聴覚障害の妻のために補聴器を作る過程で発見した、声を電気信号に変える技術が応用されている。 ジェスチャーや電話に限らず、このように障害を起点に生み出されたものは、世の中に多く存在している。例えば、ライター。マッチで火をつけるには両手が必要になるが、戦争で片腕をなくした兵士でも片手で たばこに火をつけられるようにと考えて開発された。 次にカーディガン。当時は頭からかぶるタイプのセーターしかなかったの対して、セーターを前開きにしてボタンで留めることで、負傷兵が軍服の上からでも素早く暖を取れるようにと工夫されたものだ。 温水洗浄便座は、日本での普及率が80%を超えているが、元々は、アメリカの会社アメリカン・ビデが、医療や福祉用として主に痔の患者向けに作っていた。そのため、当初一般の人は使用を避けていたが、今では暮らしを豊かにしてくれているものになっている。 ここで挙げた3つの製品に対して、ネガティブなイメージを持つ人はほとんどいないだろう。むしろ、ジッポライターはコレクタブルグッズとして認知されているし、カーディガンはファッションとして、そして温水洗浄便座は訪日外国人から大人気だ。どれも日常にすっかり溶け込んだポジティブな商品であるといえる。 ここ数年で「障害は社会の側にある」という考え方が浸透してきたおかげで、「不可能(使えない)を可能に(使える)」「不便(使いづらい)を便利(使いやすい)に」という着眼で製品開発することが注目を受けてきている。 中でも洗濯用洗剤の『アタックZERO』は、優れた商品だと思う。ワンハンドプッシュと呼ばれる、片手でプッシュするだけで必要な分量の洗剤を出すことのできる設計は、洗濯時に何かしらの障害を感じていた人にとって、革新的だった。握力の弱くなってしまった高齢者や手にまひのある人や片腕の人のほか、特に視覚障害者からは大好評だった。 SNS上では「今まで計量カップから洗剤があふれてしまうことがあった」「なんとなく感覚で洗剤を入れていた」、弱視の人からは「計量の細かい目盛りが見えづらくて、時間がかかっていたという不便さを見事に解消してくれた」との声が上がったのだ。 この商品を開発した花王は開発段階で、高齢者や視覚障害者、障害に
コロナ禍が問い直す文化の本質的価値

コロナ禍が問い直す文化の本質的価値

タイムアウト東京 > カルチャー > ニューノーマル、新しい文化政策 第1回 吉本光宏 近頃、ミュージアムやシアター、ホールのような施設だけでなく街中をはじめ、福祉や教育、ビジネスの現場でも芸術や文化的な活動に出合うことが増えてきた。何気なく触れてきたこれらのアクションの背景はどうなっているのだろうか。 ここ20年ほどの間に、文化や芸術は芸術性の追求などの面だけではなく、社会課題と向き合うことが増えてきた。文化芸術の立ち位置の更新を踏まえ、2017年には基幹ともいえる法律『文化芸術振興基本法』が『文化芸術基本法』に改正され、文化政策も大きな転換点を迎えている。 本特集では、さまざまな社会領域を連携させていこうとする文化政策の大きな流れを知り、その動きを先取りしてきた現場の取組みから学ぶことを目的とする。そしてコロナ禍の現実からどんな未来を想像し、今後の社会づくりやビジネスにどう展開していくのか。アートプロデューサー、森隆一郎(合同会社渚と 代表)のディレクションの下で、「新しい文化政策」を軸に「ニューノーマル」を考えていきたい。第1回はニッセイ基礎研究所研究理事の吉本光宏が語ってくれた。  
今週末行きたいギャラリー展示10選

今週末行きたいギャラリー展示10選

東京のアートシーンで欠かせないのはギャラリーだろう。アーティストは星の数ほどいるが、定評あるギャラリーは質の高い作品を選んで見せてくれるので、そこから美術史上意味のあるアーティストや現在のアートの潮流の一端を垣間見ることさえできる。 今回は、ビーズ刺しゅうで知られる酒井佐和子、多くの美術団体を結成してアート界をけん引した山口薫、90歳近くになってもなお精力的に活動する版画家の浜田浄などの展示を紹介する。多くが今週末で会期数量となる展示なので、興味を持った展示があれば訪れてみては。
シルバーウィークに楽しめる展示6選

シルバーウィークに楽しめる展示6選

今年のシルバーウィークは4日間。この連休中は美術館やギャラリーで過ごしてはどうだろうか。アートを見るとき、じっくり時間をかけて理解を深められる作品もあれば、すぐに通り過ぎてしまう作品もあるだろう。見方は人それぞれだが、時間をかければ違った見方ができることもある。 今回は、そんな時間をかけて楽しみたい展示をピックアップ。2会場で65組ものアーティストの作品を展示する『ヨコハマトリエンナーレ』、会期変更になった『KYOTOGRAPHIE』、会場の雰囲気と合わせてゆっくり過ごしたい『神宮の杜芸術祝祭』などを紹介する。 
今週見るべき浮世絵の展示6選

今週見るべき浮世絵の展示6選

今年は浮世絵の展覧会が花盛りだ。すでに終わってしまったものを含めれば、その数は10をくだらないだろう。このジャンルはそれほどに人気があるのだ。 今回は、葛飾北斎や月岡芳年のほか、食に焦点を当てた展示や明治以降に花開いた浮世絵の表現を堪能できる展示などを紹介する。今年開催される浮世絵展示の中でも、比較的小規模ながら誠実なキュレーションが期待できる展示を紹介する。
どこにもない場所を見せてくれる展示7選

どこにもない場所を見せてくれる展示7選

「どこにもない場所」。こういった場所ほど想像力をかき立てられる場はないだろう。『新世紀エヴァンゲリオン』の第2新東京市やレンズを通して眺められる被写体なども、想像できても実際にはない何かであると言えるかもしれない。極言すれば、実際に目にしているのは単なる絵の具や光や機器などに過ぎないのだから。 しかし、そこには常に想像力を働かせて楽しむ余地が残されている。それは、写真であったり、描くこと自体を生きた結果生まれた独自の作品であったり、クレーの色彩や線出会ったりするだろう。今回は、そんなどこにもない場所に連れて行ってくれる、想像力をかき立てられる展示を紹介する。
この夏行くべきアートイベント

この夏行くべきアートイベント

タイムアウト東京 > アート&カルチャー > 東京で行くべきアートイベント 東京のアートシーンは多様だ。見る側のニーズもそれ以上にさまざまだ。だから、自分が好きなアートに巡り合うのは簡単なようで難しい。何も知らずにアートに触れ、その虜(とりこ)となったり、分かり合えないまま破局を迎えた人たちはいったいどれほどいたのだろうか。不用意に近づいて石灰化するナトロン湖のように危険で魅力的なアート界をうまく泳いでいくためには、何かしらの指針が必要なときもあるだろう。 ここでは、現在東京都内で開催されている多様な展示をテーマに沿って紹介する。今回は、近寄ってみることで作品の真価を理解できる展示やハシゴして理解を深められる展示など。 今年のお盆期間は遠方への旅行を控えるように求められているが、都内の展示をじっくり巡ってみてはどうだろうか。
ハシゴしたい展示4選

ハシゴしたい展示4選

アーティストを知ることは作品を見ることと一見同じようだが、実は違う。作品はその作品だけで鑑賞に耐えうることもあるが、作品を数多く見なければ作り手であるアーティストの特徴は見えてこないだろう。もちろん、その逆もあり得るし、結局は両者は分かち難く結び付いているのだから。 だからこそ複数の展示を見ておくことは意味がある。現在、鴻池朋子と森山大道の展示がそれぞれ複数開催中だ。今回は、この二人のアーティストをより深く知りたい人のために展示を選んでみた。 入場制限などを設けている場合もあるので各公式サイトを事前に確認してから訪れてほしい。
東京の街巡りをしたくなる展示4選

東京の街巡りをしたくなる展示4選

アートが好きな人の多くは、アートだけではなく、歴史や場所といった具体的なものから言説、眼差しなどの形のないものまで、それを取り巻くさまざまな要素にも関心があることだろう。アートを見た後はその知見をさまざまな方面に広めたくなるだろうし、出かけたくもなる。 今回は「東京」というトポスに焦点を当てて、東京という街を巡ってみたくなる展示を紹介する。銭湯、マンガ、江戸の歴史などの展示と、その冒頭にあるリンク先の記事と合わせて東京を巡ってみてはどうだろうか。