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日本文化を世界に向け発信するために必要なこと

日本文化を世界に向け発信するために必要なこと

インタビュー、テキスト:マーカス・ウェブ、イリ・サーリネン、東谷彰子 ※本記事は、「UNLOCK THE REAL JAPAN」に2024年3月29日付けで掲載された「Culture Club」を翻訳、加筆・修正を行い転載。 コロナ禍を経て、インバウンドが急増している日本。その需要はモノからコトへ移行しつつある。訪れる多くの外国人観光客は、現地での体験を通し、日本独自の文化や慣習に感銘を受ける。一方、世界に向けた日本文化のPRはどうか。作曲家であり文化庁長官の都倉俊一と、都市のブランディングを手がける「サフラン・ブランド・コンサルタンツ」の最高経営責任者(以下CEO)、ジェイコブ・ベンブナン(Jacob Benbunan)は、日本文化を世界に広めるための方法について語っている。 この国を訪れた誰もが言うように、日本は古代の寺院や伝統からアニメまで、比類のない文化の豊かさを誇っている。日本に世界的なソフトパワーを与える貴重な資源だろう。しかし日本文化の世界的な人気は、おそらく「クールジャパン」と呼ばれるつたない宣伝努力よりも、むしろ海外からの関心や発見の結果であると言えるかもしれない。 日本の国際的なPR活動の失敗は、隣国である韓国の成功とは明らかに対照的だ。近年韓国は政府の支援を受け、ポップカルチャーで世界的な影響力を持つまでに成長し、日本のPR活動の不信は東京で懸念されている。では、日本はどうすればいいのだろうか。UNLOCKは、この分野の専門家2人に洞察を語ってもらった。 関連記事『世界に誇る日本の医療、「UNLOCK THE REAL JAPAN」第9号をリリース』