Genya Aoki

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大阪・関西万博の巨大パビリオン「未来の都市」にしかできないこととは

大阪・関西万博の巨大パビリオン「未来の都市」にしかできないこととは

2025年4月13日(日)から、同年10月13日(月)まで開幕される「日本国際博覧会」(以降、「大阪・関西万博」)。20年ぶりに日本で開催されるとあって、大きな注目を集めている。中でも未来社会ショーケース事業のフューチャーライフ万博「未来の都市」は、施設の長さが約150m、面積4800平米と万博でも最大級の規模だ。博覧会協会が主体となる共通展示と、15のアトラクションによるさまざまな未来体験ができる。 この事業のクリエイティブディレクターを務めるのは上海万博の「自動車工業会」「ガス協会」「UNESCO」などのパビリオンをプロデュースしたことでも知られる空間プロデューサーの古見修一である。そしてコンセプトデザイナーは山岸功が務める。ここでは二人に大阪・関西万博へかける思いや、注目ポイントを聞いた。 関連記事『大阪・関西万博ガイド』
東京、銭湯カフェ4選

東京、銭湯カフェ4選

タイムアウト東京 > レストラン&カフェ > 東京、銭湯カフェ4選 古くから人々の憩いの場として愛されてきた、銭湯。都内ではそんな銭湯と喫茶店をかけ合わせた、ユニークな飲食店が増えている。レトロな趣に心癒やされたり、コラボが生み出す面白さに心つかまれたりするなど、個性豊かで魅力に溢れる店も多い。今後注目されること間違いなしの「銭湯カフェ」を紹介する。
東京、うそ替え神事4選

東京、うそ替え神事4選

タイムアウト東京 > Things To Do >東京、うそ替え神事4選 「鷽(うそ)替え神事」は、菅原道真公をご祭神とする天満宮(天神社)に伝わる神事である。 そもそも鷽とは、スズメ目アトリ科ウソ属に分類される実在する鳥のこと。首から頬にかけてが愛らしい紅色で、頭と尾が黒く、背や腹はネズミ色の全長15~16センチほどの小さな鳥で、日本でも広く分布する。 ある日(1月7日とされている)、太宰府へ左遷された道真公が神事を行っていたところ、ハチの大群が襲ってきた。これを、鷽の一群が追い払ってくれたという言い伝えから、天神信仰では鷽は幸運を招く鳥として認識されているのだ。 太宰府天満宮で986(寛和1)年から始まったとされている鷽替え神事は、現在も年に一度、「太宰府天満宮」をはじめ、全国の多くの天満宮で実施されている。 今回、都内で鷽替え神事が行われている4つの天神社をピックアップしたが、紹介する天神社以外でも、「湯島天満宮」「新井天神」「北野神社」などで、それぞれ2025年1月25日(土)の初天神を中心に木鷽(木彫りの鷽)の授与が行われる。 授与される木鷽は神社によって異なり、各神社のものを収集するコレクターも少なからず存在する。木鷽の数には限りがあるので、早い時間の参拝が賢明だ。  関連記事『東京、出世や仕事運上昇に効く神社7選』
Interview: Kenji Kohashi

Interview: Kenji Kohashi

Expo 2025 Osaka, Kansai, Japan is set to open on Sunday April 13 2025. With an eclectic programme of events held continuously over its 184-day run, even repeat visitors to this major event can enjoy new and unexpected experiences. Here, there’ll be no chance of getting bored. Events fall into three main categories: Official Events such as the opening ceremony; Organiser Events led by the Expo Association, and General Participation Events involving companies, organisations and local governments. Kenji Kohashi, the event producer overseeing all of these, tells us what we can expect from the Organiser Events. He also explains their unique appeal, and the aspirations that have inspired them.RECOMMENDED: Expo 2025, Osaka Kansai News Hub
ドミューンの宇川直宏が示す、文化芸術界の「大阪万博ショック」

ドミューンの宇川直宏が示す、文化芸術界の「大阪万博ショック」

※本記事は、『Unlock The Real Japan』に2022年3月21日付けで掲載された『BLAST FROM the past』の日本語版。 1970年3月15日から9月13日までの183日間、大阪府吹田市の千里丘陵を舞台に日本万国博覧会(通称『大阪万博』)が開催された。「人類の進歩と調和」をテーマに掲げ、77か国が参加した大阪万博は、1964年の東京オリンピックとともに高度経済成長期の日本を象徴する国民的イベントとされている。 映像作家やグラフィックデザイナー、そして「現在美術家」など多方面で活動する一方、ライブストリーミングチャンネル『ドミューン(DOMMUNE)』をキュレーションしてきた宇川直宏は、2歳のときに両親と『大阪万博』の会場を訪れている。 最先端の文化博覧会という一面も持っていた『大阪万博』は、日本のサブカルチャーにどのような影響を与えてきたのだろうか。2025年の『大阪・関西万博』で芸術や音楽が果たすであろう役割も含め、宇川に語ってもらった。 関連記事『大阪・関西万博ガイド』
大阪・関西万博のイベントに期待すべきこと、「地球共感覚」に込められた願い

大阪・関西万博のイベントに期待すべきこと、「地球共感覚」に込められた願い

2025年4月13日(日)から開幕する「2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)」。この一大イベントの大きな魅力の一つは、184日間絶え間なく開催される多彩なイベントの数々にある。毎日訪れたとしても、常に発見と驚きの連続で、決して飽きることはないだろう。 催事としては大きく3つに分類され、開会式などの「公式行事」、博覧会協会主導の「主催者催事」、企業・団体・自治体などが関わる「一般参加催事」で構成されている。ここでは、それら全ての催事を統括する催事企画プロデューサーである小橋賢児に、特に主催者催事の魅力と期待すべきこと、そしてそこに込められた思いを聞いた。 関連記事『大阪・関西万博ガイド』 ー万博の催事コンセプトである「その一歩が、未来を動かす。」にはどのような意味が込められているのでしょうか? 小橋(以下同): このコンセプトは、元宇宙飛行士の毛利衛さんの著書の中にある「多様な環境の中で命が紡がれてきたのは、個の挑戦が、個の一歩があってこそ」という言葉からインスピレーションを得ました。この混沌(こんとん)とした時代だからこそ、一人一人の一歩が重要であり、そこから未来がよりよく前進し、命が紡がれていくかもしれない。そういう思いを込めています。 ー主催者催事のコンセプト「地球共感覚」とは何ですか? 「その一歩が、未来を動かす。」というコンセプトを打ち出したからには、我々主催者としても挑戦すべきですよね。そう思って出てきたのが「地球共感覚」でした。これは造語なのですが、人と地球、全てのものとつながっている感覚のことです。 日本人は昔から、自然と共生する文化を持っていました。例えば「森羅万象」という言葉がありますが、これは全ての存在がつながっているという考え方を表しています。ですが共感覚は、日本人のみならず、地球上の全ての生命体に共通するものだと考えています。 精神的な要素が強く、言葉としては遠さを感じてしまうかもしれませんが、もうそういう時代に進んでいるなと思うんです。 例えば「イマーシブ」という言葉を最近よく耳にしますよね。イマーシブとは「没入する」という意味で、いわゆる今までの、外側にある演出とお客さんが切り離された世界ではなく、その演出と一体となるというものです。 チームラボの「アートの中に入り込む」ことだったり、僕が今まで作ってきた花火・レーザー・3Dサウンドなどから成る没入型エンターテインメント「STAR ISLAND」だったり、そういうものが当たり前になってきています。 Photo: Kisa Toyoshima小橋賢児 地球がつながるプラットフォーム ー「地球共感覚」を具現化する催事は、どのようなものがありますか? 主要な催事の一つが「One World,One Planet.」です。これは184日間毎日実施されます。同時刻に、万博会場全体が一つの生き物のようになり、お客さんも音楽も光も一体になるというものでするというものです。そして、世界中の人たちがその同時刻に何かを願う。物理的には離れていても、みんなの思いが一つになる瞬間を作り出します。 ーなぜ「願い」を集めるのでしょうか? 今の社会の中で、何も願わずに盲目的に生きてしまっていることって多いのではないでしょうか。あるいは、他者のルールや評価基準に当てはめて、「こうあらなければならない」と考えて生きている人も多く見受けられます。 そうではなく、自分の内側から出る本当の願いと見つめ合ってもらいたい。そのきっかけになってほしいんです。 同時に世界中の他者の願いも見ることができる。
日本の有権者にもできる、アメリカの同性婚と政治について知っておくべきこと

日本の有権者にもできる、アメリカの同性婚と政治について知っておくべきこと

タイムアウト東京 > LGBTQ+  > カイザー雪の「Pride of the world #2」 2024年11月から、東京都世田谷区と中野区の住民票に同性カップルも続柄が事実婚の異性カップルと同様に記せると公表され、話題を呼んだ。 日本・アメリカ・スイスの3拠点で生活し、通訳や執筆などの仕事をしているカイザー雪が、6回にわたって世界のリアルなLGBTQ+事情を伝える「Pride of the world」シリーズ(第一回はこちら)。第2回は、そうした流れを汲み、今回、2019年から国内で結婚の平等(いわゆる同性婚)を応援する公益社団法人「マリッジ・フォー・オール・ジャパン」(以下MFAJ)の理事を務める弁護士の上杉崇子と、サンフランシスコでLGBTQ+の家族の移民問題に取り組んできたレズビアンカップル、キャシー・ドラスキーとヴィッキー・フォレストにインタビューを行った。 それぞれに、日本とアメリカの現状や同性婚とパートナーシップ制度の違い、直面してきた困難、サンフランシスコの魅力などについて話を聞いた。 Photograph: Shutterstock 結婚の義務と権利が一つも得られていない 2015年に東京の渋谷区と世田谷区で同性パートナーシップが結べるようになってから、現在では国内の人口カバー率でみると85パーセント以上もの地区が実施している。当事者にとっても大きなターニングポイントとなったが、MFAJの団体をはじめ、多くが同性婚を渇望しているのも事実。ではどうして同性パートナーシップ制度では不十分なのだろうか?  「導入は画期的なことで、日本もこの10年間で大きく変わったのですが、端的にいうと、同制度では結婚に伴う法的な義務と権利が一つも得られていないんですね。結婚制度を改正する権限は国だけが持っているので、国が動かない限り、自治体だけでは限界があるんです。たとえば遺産相続の権利、子どもの親権、カップルの扶養義務、国際カップルの外国人の在留ビザなどは、法的保護がなく、極めて不十分です。とても深刻な問題なんです」と、上杉は語る。 画像提供:キャシー・ドラスキー「平等は幸せにさせてくれる」 世論調査では、過半数が同性婚に賛成 そんななか、同性カップルが結婚できないことは憲法違反だと、2019年に札幌、東京、名古屋、大阪、福岡の五か所の裁判所に歴史的な訴訟が起こされた。「大阪以外の裁判所で、同性カップルについて結婚を認めず、結婚に代わる措置を一切用意していない現行法を違憲ないし違憲状態とする判決が出たんです。訴訟を通じて性的マイノリティーについての報道も格段に増えました。 その意味で、世論を喚起させる面でも有意義なアクションだと思います。 最近の調査によると、日本に住む人の過半数以上が同性婚に賛成しています。そういった社会や時代の変化を見れば、本当は今すぐにでも同性婚の法制化が実現されるべきです。ただ日本の場合、いわゆる「伝統的な家族観」をとても重視している一部の政治家が政権に強い影響力をを持ち、その人たちが同性婚に断固反対している。それも一つの要因となり、国会での議論がなかなか進展しないのだと思います。 選択的夫婦別姓制度も同様ですね。とはいえ、国民世論がものすごく高まれば、政治家も無視できなくなるはずです。また、世論の動きを裁判所も注目しています。ですから、世論の盛り上がりは本当に重要なのです」。 画像提供:キャシー・ドラスキー2013年、同性婚を禁止していたDOMA法が廃止されたとき、多くの人が祝福の声をあげた アメリカが
東京、元旦以外も訪れたい初日の出撮影スポット5選

東京、元旦以外も訪れたい初日の出撮影スポット5選

タイムアウト東京 > Things To Do > 東京、元旦以外も訪れたい初日の出撮影スポット5選 高い建物の多い東京周辺にも、日の出が見られる場所は意外と多くある。初日の出を拝めるかどうかは天候次第だが、その年最初に昇る太陽を見られた年には、なんだか良いことがありそうだ。 ここでは「日の出研究家」のヤマグチケンスケが、初日の出が昇る元旦だけでなく、普通の日の早朝にも行けるおすすめの日の出撮影スポットを5つ紹介する。シンデレラ城とのマッチング、鳥居越しの御来光や、足湯につかりながらの観賞などユニーク場所ばかり。ぜひ参考にしてほしい。 関連記事『東京近郊、12月31日に開催される祭り3選』
成田空港で手に入れるべき土産5選

成田空港で手に入れるべき土産5選

タイムアウト東京 > ショッピング&スタイル  > 成田空港で手に入れるべき土産5選 年末年始は、久々の家族での海外旅行、海外在住の友人に会う機会も今年も増えることだろう。そこで世界への玄関口、成田空港ならでは土産情報をピックアップした。 成田空港限定のクラフトビールや、和の伝統を取り入れたインディゴカラーのアイテムなどセンスが光る、デザイン性の高いものも多い。金沢発の金箔(きんぱく)をコーティングした富士山モチーフのカステラなど、喜ばれること間違いなしだ。ぜひチェックしてほしい。 関連記事『羽田空港で手に入れるべき土産5選』
羽田空港で手に入れるべき土産5選

羽田空港で手に入れるべき土産5選

タイムアウト東京 > ショッピング&スタイル  >羽田空港で手に入れるべき土産5選 まもなく始まる年末年始の帰省ラッシュ。国内外への空の玄関口として、羽田空港に行く機会も多くなるだろう。「羽田エアポートガーデン」といった新しい隣接施設がオープンするなど、コロナ禍以降、驚くほど進化している。郷里への土産を探す最後のチャンスだからこそ、羽田空港でしか手に入らない、自慢できる逸品を見つけたい。 ここでは、そんな羽田空港で手に入れるべきべストチョイスを提案しよう。 関連記事『カウントダウンパーティー2024/2025』 
東京、2024年オープンのベストカフェ10

東京、2024年オープンのベストカフェ10

タイムアウト東京 > レストラン&カフェ > 東京、2024年オープンのベストカフェ10 2024年も多くの魅力的なカフェがオープンした。トレンドとなった「クレープカフェ」をはじめ、海外発のロースタリーによる東京旗艦店などをピックアップ。構えずおいしいコーヒーを飲んで、推しの飲み方や豆を発見してほしい。 多くの人に愛されてきた老舗洋菓子・和菓子の名店が現代的な進化を遂げた喫茶や、世界に誇るパティスリーの絶品スイーツで舌鼓を打つのも良いだろう。 時の洗練が成し得た美しい建築や家具、庭園といった唯一無二の空間の中で過ごすひと時を提案するほか、継承のロマンが薫るとっておきの1軒まで、全店自信を持っておすすめできる店ばかり。ぜひ訪れてみてほしい。  関連記事『東京べストカフェ50』
新橋の横丁タワー「グランハマー」でしかできない6のこと

新橋の横丁タワー「グランハマー」でしかできない6のこと

タイムアウト東京 >  Things To Do > 新橋の横丁タワー「グランハマー」でしかできない6のこと 鉄道発祥の地であり、鉄道路線の充実やオフィス街として多くのビジネスパーソンが行き交う新橋に、新しいフードレジャー施設「グランハマー」が2024年11月28日(木)にオープンする。食・エンターテインメント・日本の伝統文化が融合した新しい空間だ。 同施設は地下1階から8階までの全9フロアで構成され、「横丁」「エンターテインメント」「おもてなし」「レジャー&リラクゼーション」「日本文化」の5つのコンセプトで構成されている。全フロアには12のテーマブースが設置され、多彩な切り口で日本の魅力を発信する。 食事を楽しむ、個室でグループと過ごす、サウナで心身をリフレッシュするなど、さまざまな楽しみ方ができる空間となっている。24時間営業エリアも多く、終電を気にせず楽しめるのも大きな特徴だ。 ここでは、グランハマーの魅力を6つに分けて紹介する。 関連記事『東急歌舞伎町タワーでしかできない7のこと』

News (690)

山下和美が天才と絶賛する田島列島、初の原画展が豪徳寺で開催中

山下和美が天才と絶賛する田島列島、初の原画展が豪徳寺で開催中

まだ田島列島の漫画作品を読んだことがない人は幸運だ。読み進めるほどに大きくなっていく感動の波にこれから浴すことができるのだから。 田島列島は、2008年に『ごあいさつ』(田谷野歩名義、『モーニング』に連載)でデビューして以来、初連載『子供はわかってあげない』(『モーニング』2014年14〜35号)、次作『水は海に向かって流れる』(『別冊少年マガジン』2018年10月号〜2020年8月号)がマンガ賞に次々にランクイン。うち2作品が実写映画化もされている鬼才である。親しみやすい絵柄と絶妙なワードセンスで軽妙洒脱な世界を見せる一方、人間描写は繊細さと素直さが同居しており、胸に刺さる。  そんな田島列島の世界を存分に感じられる原画展「田島列島はイイもの展」が、豪徳寺にある「旧尾崎テオドラ邸」で2025年1月18日から開催中だ。 Photo: Genya Aoki会場の旧尾崎テオドラ邸、下見坂コロニアル様式を基盤にした明治期の洋館で建物としての見どころも多い 現在連載中の『みちかとまり』(『モーニング・ツー』2022年10号〜)を除くと、連載は2作品のみと寡作家だったこともあり、田島列島の展覧会自体初となる。同邸理事で漫画家の山下和美が田島列島をかねてから「天才」と絶賛しており、オファーしたところ、見事実現したという。 Photo: Genya Aoki 本展では、過去の連載作品から『みちかとまり』まで、これまで描かれた全てのカラー原稿を展示。本展のために書き下ろされたカラーイラストを含む全55点の額装された原画のほか、『子供はわかってあげない』のネーム全ページ、モノクロ原稿などが、田島作品には欠かせない名セリフとともに展示されている。 Photo: Genya Aoki Photo: Genya Aoki 初期の頃に使用していたという現代アートのような手作りデスクの再現、連載前に最終話まで完成していたという精緻過ぎるネームと比較するように展示された山下和美のラフなネーム、たっぷり1話分を生原稿で読むことができるコーナーなど、小規模ながら驚きと感動のある展覧会である。 Photo: Genya Aoki 会期は2期制で、前期(2月12日まで)が『子供はわかってあげない』。後期(2月14日〜3月4日)が『水は海に向かって流れる』を中心に紹介。一部展示内容が変わるので、作品推しの人は時期を外さないように注意しよう。 Photo: Genya Aoki なお後期では、あの人気キャラクターの特設コーナーも登場するという。誰なのか、楽しみにしていてほしい。 Photo: Genya Aoki Photo: Genya Aoki 同館でしか買えない直筆サイン入りグッズやオリジナルグッズも見逃せない。充実の図録をはじめ、アクリルキーホルダー、Tシャツ、名シーンが印刷されたポストカードなど、田島作品のグッズとしては初出しものばかり。まとめ買いする人もいるのだとか。 Photo: Genya Aoki Photo: Genya Aoki このほか、併設されている喫茶室ではコラボレーションメニューを展開。『みちかとまり』の、みちかが湖面に映る満月を飲むシーンから着想を得たスイーツメニューが楽しめる。 画像提供:一般社団法人 旧尾崎邸保存プロジェクト 初のサイン会も予定しているという。田島ワールドが広がる空間へ足を運んでみては。 関連記事『田島列島はイイもの展』 『1月から2月に行くべきアニメ展示』 『ル・コルビュジエの円熟期
解体予定のビルに必見のグラフィティアート、荏開津広が語る「ART GOLDEN GAI」

解体予定のビルに必見のグラフィティアート、荏開津広が語る「ART GOLDEN GAI」

渋谷駅南口から徒歩約5分、恵比寿や代官山からも中間地点でアクセス可能な建造物が、老朽化のために2025年2月に解体される。現在、その10階建て、50戸にも渡る空間を丸ごと使ったアートイベント「ART GOLDEN GAI by NoxGallery x Superchief x Brillia」が開催中だ。 主催は、東京建物株式会社、そして同ビル1階にあるNOX GALLERYを運営するエフ広芸。東京の混沌(こんとん)としたキャラクターを鮮やかにアートとして観客に問うことに成功を収めたこのイベントに、まずは拍手を送りたい。 Photo: JOJI SHIMAMOTOART GOLDEN GAI 全景 ビル1棟を丸ごとアートの場を化すだけでなく、東京のNOX GALLERYとNY/LAの「Superchief Gallery」とのコラボレーション的なキュレーションでもあるこの展示に参加したアーティストは、なんと数十人にも及ぶ。そもそも賃貸マンションだった同建物の各部屋を、彼らがギャラリーや美術館の展示室さながら、アートの現場に変貌させるのが「ART GOLDEN GAI」である。 エントランスから各階のいわゆる共有部分は、『ジョーカー』『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』など多くのハリウッド映画やテレビに背景美術家(シーニックアーティスト)として参加したAmanda Hagyがプロデュースをして、「NEO TOKYO」「JAPANESE VILLAGE(日本の伝統的な村)」「Burnout(焼け跡)、それに「Dekotora(デコトラ)」など各階ごとにテーマが設けられ、それぞれに足を踏み入れるとそこからまた映像展示もあればインスタレーションもというその多様なスタイルの変化は、観客を飽きさせない。 Photo: JOJI SHIMAMOTOバーンアウト(Burnout)フロア 「ART GOLDEN GAI」という名前は、新宿は歌舞伎町一丁目の一角、250軒以上の小さなバーなど飲食店を中心にさまざまなスペースが約2000坪の狭い空間にひしめく地域の通称「ゴールデン街」に由来する。第二次世界大戦後まもなく闇市としてその歴史の幕は開き、文学・美術・音楽などカルチャーの香り高い坩堝(るつぼ)として、現在では多くの観光客も引き寄せるグローバルに人気なスポットである。 Photo: JOJI SHIMAMOTOジャパニーズ・ヴィレッジ・フロア(JAPANESE VILLAGE) そもそも、東京の大きな魅力は「ゴールデン街」のようにグローバルに比較してもダイナミックでありながら、ほかの都市では体験できないユニークなカルチャー/アートを体験できるところにある。ここでは「ART GOLDEN GAI by NoxGallery x Superchief x Brillia」、その目玉のひとつと思われる6階はグラフィティのフロアを少しだけ紹介しよう。 Photo: JOJI SHIMAMOTO6Fの廊下の様子 1970年代のニューヨークのストリートで激しく発達したグラフィティは、1980年代には既に現代美術のギャラリーへ持ち込まれ、グラフィティの背景を持ったジャン=ミシェル・バスキアなど今や日本でもお馴染みのスーパースターを生み出し、世界中に広まったのはご存知の通り。 ここではなんと、1990年代以降のグラフィティ/ストリートアート/コンテンポラリーアートを考えるときにグローバルに外せないアーティストたちの作品や足跡を一気に楽しむことが可能だ。  まず
2024年の訪日外国人客数が年間3600万人を突破、過去最多を更新

2024年の訪日外国人客数が年間3600万人を突破、過去最多を更新

日本は今、観光大国として最も華やいだ時代を謳歌しているようだ。2025年1月15日(水)、日本政府観光局(JNTO)は2024年度の年間訪日外客数と12月単月の訪日外客数の推計値を発表した。2024年の訪日外国人数は年間3600万人を突破し、3686万9900人を記録。過去最高であった2019年の3188万2049人を約500万人上回り、年間過去最高を更新した。 前年比では47.1%増、2019年比では15.6%増となり、23の市場(国・エリア)のうち20市場が年間の累計で過去最高を記録するという快挙となった。桜・紅葉シーズンや夏の学校休暇など、ピークシーズンを中心に各市場が単月での過去最高を更新し、東アジアのみならず東南アジア、欧米豪・中東においても実数を増やしたことが、年間過去最高の更新につながったとみられている。 12月の訪日外客数は348万9800人で、1964年の統計開始以来、初めて単月として340万人を突破した。前年同月比では27.6%増、2019年同月比では38.1%増、2024年10月の331万2193人を上回った。スクールホリデーのほかクリスマス・年末年始に合わせた旅行需要の高まりが影響しているとJNTOは分析している。 日本政府は、2030年には訪日観光客数6000万人を目標に掲げている。2023年3月には「第4次観光立国推進基本計画」が策定され、「持続可能な観光」「消費額拡大」「地方誘客促進」を柱にした新たな政府目標が掲げられた。オーバーツーリズムなどの課題もあるが、今年は「大阪・関西万博」も実施されるとあって、インバウンド市況はますます加熱しそうだ。 関連記事 『2025年に行くべき新施設10選』 『タイムアウトマーケットについて知るべき5のこと』 『タイムアウトが選出、2025年に行くべきアジアの旅行先』 『大阪・関西万博ガイド』 『大阪がランクイン、ニューヨーク・タイムズが2025年に行くべき街を発表』 東京の最新情報をタイムアウト東京のメールマガジンでチェックしよう。登録はこちら
東京、1月11〜13日に開催されるアングライベント3選

東京、1月11〜13日に開催されるアングライベント3選

地上では寒波が騒がれている2025年1月。今年も東京のアンダーグラウンドでは、熱を帯びた催しが開かれている。ここでは、1月11日(土)から13日(月)まで週末に開かれている注目のイベントを紹介しよう。 首都圏店舗交流異種格闘技戦〜B2B編 画像提供:首都圏店舗交流異種格闘技戦〜B2B編〜 知る人ぞ知るDJのサイバーおかんとDJパチスロポリスが主催しているDJイベントの第7回目。2024年6月から開催されており、東東京のニッチなDJバーを集めて、その店の選抜DJによる「B2B」(2人のDJが1曲ずつ交互にかける)というものだ。 開催店舗も毎度異なり、今回は日本橋浜町「レコードコンビニ」で行われる。コンビニエンスストア「Yショップ上総屋」の一角がDJバーになっている唯一無二の空間である。  参加するのは、人形町「元オムチャントーン」、浦和「KUNI_HOUSE」、湯島「九龍電脳東京」、「高円寺yakusyu(薬酒BAR)」、秋葉原「Barfly's stomp」、「浅草金虎」、同じく浅草のクラブバー「浅草STELLA」と豪華ラインアップだ。同イベントで各店の雰囲気も味わえるも特徴である。 DJは、レコードコンビニから、YouTuberなどの顔を持つみのと川西卓が参戦するほか、浅草金虎からは和尚(浅草ジンタ)、TAMAE (ponytailz)が出場するなど豪華メンツが揃う。より詳細なリストはサイバーおかんのxで確認できる。 毎度大盛況の注目イベント。「今回で店舗が一巡するため、各店気合いが入っています」と主催のサイバーおかんは語る。この機会を見逃さずに飛び込んでみてほしい。 ※1月12日(日) 16時〜21時30分/レコードコンビニ/入場料は1,000円  ART GOLDEN GAI Photo: Supplied 解体予定のマンション「セゾン代官山」で、一棟全体を活用したアートイベント「ART GOLDEN GAI」が開催。アーティストレジデンスやNFTギャラリーなどが展開する。 マンション共用部は、『ジョーカー』や『ウェストサイドストーリー』などのハリウッド映画の背景美術を担当したシーニックアーティスト(背景美術家)のアマンダ・ハギー( Amanda Hagy)が全面プロデュース。エントランスから廊下まで、サイバーパンクやデコトラなど、フロアごとに異なるテーマで異空間を作り上げる。 1~2階では、「NOX Gallery EBISU Powered by Brillia」が、没入型のオーディオビジュアルアートショーや、イベントを開く。3階から10階までの居住区画や廊下部分は、異なるアーティストがペイントやデジタルサイネージなど、思い思いの方法で部屋を装飾する。それぞれのアートの魅力が詰まった50以上の部屋は見どころの一つだ。 また、世界のショートフィルムを配信しているオンライン映画館「Brillia SHORTSHORTS THEATER ONLINE」が展開する「ShortShorts」の展示により、複数のモニターでショートフィルムも楽しめる。 建物全体を使用し、大規模な芸術活動を発信する本イベント。最先端のアート、音楽、テクノロジーを体感してほしい。 ※1月28日まで、12〜22時/全期間パス前売り5,000円、専門・大学生3,000円、高校・中学生1,500円/1日パス前売り2,000円、専門・大学生1,500円、高校・中学生750円、小学生以下無料 神楽坂の愛人の家 photo: Daisaku OOZU 現代アートギャラ
中目黒高架下に台湾出身シェフによる台湾居酒屋「熱炒 虎打楽」がオープン

中目黒高架下に台湾出身シェフによる台湾居酒屋「熱炒 虎打楽」がオープン

2025年1月17日(金)、中目黒に台湾居酒屋「熱炒 虎打楽(ルーチャオ ホダラ)」がオープンする。オーナーはかねてから日本好きだという台北出身の莊偉中(以下、ブライアン)と徐安昇(以下、ショーン)の2人。これまで、福岡県小倉市発祥の老舗ウナギ処「田舎庵」や、オリジナルの京うどんの店を台北に出店するなど、日本の食文化を台湾へと普及してきた2人が、初の試みとして、台湾独自の「熱炒(ルーチャオ)」というカルチャーを日本へ運ぶ。 Photo: Aya Ueno 熱炒とは、台湾の炒め物を中心としたいわゆる「居酒屋」を指す言葉。夜市が盛んな台湾の屋台料理や中華料理をメインに、タイ、ベトナム、日本など、アジア料理を幅広く取り揃えているのが特徴的だ。一方、虎打楽は「乾杯」を意味する台湾語、ホダラの当て字である。 Photo: Aya Ueno莊偉中(ブライアン) 飲食経営者として成功を収めているブライアンは、台湾の老舗醤油メーカー「丸莊醤油」の4代目代表でもある。台湾の醤油は黒豆を原料としており、甘口で、とろっとまろやか。幅広い分野の料理に使用することができる「丸莊醤油」は、同店でもおよそ7割のメニューで使用されている欠かせない存在だ。 一方、ショーンは、台北で麻辣牛肉麺の有名店「麻膳堂」を多店舗運営する飲食事業の経営者。同店のメニュー開発などを担当している。 Photo: Aya Ueno 早速、乾杯の準備を始めよう。ショーケースには「臺虎精釀 Taihu Brewing」をはじめとした台湾クラフトビールやハイボールがずらりと並ぶが、まずはお決まりの「台湾ビール」から。マンゴーやパイナップルのフレーバーも取り揃えており、ビール慣れしていない人にもおすすめだ。同店オリジナルのミニグラスを使用して、友人とシェアし、色々と飲み比べてみるのもいいだろう。 Photo: Aya Ueno オーダーは、テーブルに敷かれた紙マットに記載されたメニュー一覧から、オーダー表に自ら記入して注文する。聞けばこれが本場の「熱炒スタイル」なのだとか。 画像提供:熱炒 虎打楽「麻婆臭豆腐」 フードでまず食べてほしいのは、同店ならではの「麻婆臭豆腐」(1,080円、以下全て税込み)だ。台湾夜市の代名詞とも言える豆腐を発酵させた臭豆腐は、その独特で強烈な匂いのため、ハードルの高い代物だ。 しかし同店では、「丸莊醤油」のコクとうまみに山椒(さんしょう)をピリッときかせた伝統的な麻婆豆腐に、臭豆腐をこっそりと使用することで、臭豆腐初心者にもおすすめしたい一品に仕上げた。後味は臭豆腐の匂いが残るので、最初は慣れないが、次第に癖になり、気が付けば虜になってしまうのが不思議である。 画像提供:熱炒 虎打楽「三杯雞:鶏もも肉の台湾バジル炒め煮」 やみつきの味わいといえば、「鶏もも肉の台湾バジル炒」(1,080円)、通称「三杯鶏(サンベイジー)」も欠かせない。鶏肉をニンニクとショウガ、唐辛子と一緒に、米酒・醤油・胡麻油の3つを同割で合わせたタレでじっくりと炒める。濃口味付けの仕上げは、台湾バジルで香りを出すのが定番だ。スタミナ抜群で、これまた酒がすすむ一品である。 画像提供:熱炒 虎打楽台湾では女性に大人気のヘルシー鍋「酸菜白肉鍋:酸菜を使った酸っぱい豚鍋」 アジア料理をはじめ、多様な食ジャンルが交差する台湾の食文化である熱炒は、個人経営の店が多く、料理の種類の多さと、ユーモアセンスの光るクリエーティビティが重要なポイントだという。 Photo: Aya Ueno「ご
アジア初上陸「タイムアウトマーケット大阪」に出店するシェフとレストランの一部を発表

アジア初上陸「タイムアウトマーケット大阪」に出店するシェフとレストランの一部を発表

2025年3月21日(金)、大阪の「グラングリーン大阪」プロジェクトの一環として「タイムアウトマーケット大阪」が開業する。総面積約3000平方メートル以上のユニークな空間で、17のキッチンと2つのバーが集結。来場者は、多様なコンセプトを通じて街の最高の料理を楽しみながら、家族や友人とテーブルを囲み、大阪の文化をはじめ関西地方の魅力が体験できる。 「タイムアウトマーケット(Time Out Market)」とは、世界初の編集者目線で厳選されたフード&カルチャーマーケットだ。2014年にポルトガル、リスボン市にある150年以上の歴史を持つ公営市場をリノベーションして誕生して以来、​​ニューヨーク、シカゴ、ボストン、モントリオール、ドバイ、ケープタウン、ポルト、バルセロナなど、世界屈指の美食都市へと展開を重ね、現在10カ所でオープンしている。大阪は、アジアでは初の出店となる。 ここでは、タイムアウトマーケット大阪のオールスターラインアップに参加する、最初の7人のシェフとレストランを発表しよう。地元大阪と関西地方の多様で豊かな食文化を代表し、その魅力を一堂に楽しめる美食体験を提供してくれる。 クシアゲ ゼロゼロイチ photo: Time Out Market Osaka ミシュランガイドでビブグルマンを連続獲得した創作串揚げ店「クシアゲ ゼロイチゼロ(010)」の姉妹店「クシアゲ ゼロゼロイチ(001) KUSHIAGE001 produced by kushiage010」」が、タイムアウトマーケット大阪に誕生。旬の国産食材を用いた串揚げを、最高の組み合わせでカジュアルに提供する。 「世界の料理をヒントにした創作串揚げもご用意しています」と語るのは、実力派若手シェフの髙村遼だ。「串揚げ盛り合わせ」といったセットメニューをはじめ、独創的な串揚げはアラカルトでも楽しめる。大阪の食文化である「串揚げ」の新たな世界を堪能しよう。 コアラ食堂 Photo: Time Out Market Osaka 大阪・天神橋筋6丁目。昔ながらの長屋に店を構える「コアラ食堂」が、満を持して出店する。黒豚や和牛のすじ肉など食材にこだわり、たっぷりの野菜を用いたお好み焼きや鉄板焼きメニューを提供。ゆで上がったばかりの生麺を使った「黒豚バラ肉焼きそば」や、豚肉をふんわりとした卵焼きで巻いた「とんぺい焼き」などの名物メニューはもちろん、新たに「たこ焼き」も登場予定だ。 店主の寺田充は「大阪ならではの食文化を、ワインなどのお酒とともにお楽しみください」と来店を促す。 ジュリアンアイスクリーム×ル シュクレクール×アシッドラシーヌ Photo: Time Out Market Osaka 「HAPPY JUMPING」を合言葉に、楽しいアイスクリームを提案する「ジュリアンアイスクリーム(JULIAN ICE CREAM)」のオーナー・横田益宏と、大阪を代表するベーカリー「ル シュクレクール(LE SUCRÉ-COEUR)」、パティスリー「アシッドラシーヌ(ACIDRACINES)」がタッグを組み、タイムアウトマーケット大阪に新コンセプトの店「ジュリアンアイスクリーム×ル シュクレクール×アシッドラシーヌ(JULIAN♡SUCRÉ♡ACID)」をオープンさせる。 同マーケットでの新たな挑戦は、「大阪ならではのペストリー」を強く意識した店づくりだ。シグネチャーメニューは、パイ生地にアイスクリーム、ソフトクリーム、甘いソースを組み合わせた、日本の純喫茶では古くから知られている定番
井の頭公園入り口そばに、究極のクレープとコーヒーの店「ØC tokyo」2号店

井の頭公園入り口そばに、究極のクレープとコーヒーの店「ØC tokyo」2号店

吉祥寺駅から徒歩5分。井の頭公園に面した絶好のロケーションに、シュガーバターのシンプルなクレープで人気の「オーシー トーキョー(ØC tokyo)」の2号店が、2024年12月22日(日)にオープンする。 Photo: Kisa Toyoshima コペンハーゲンで人気の「Prolog(プロローグ)」の浅煎(い)りの豆を使用したコーヒーやラテ、エスプレッソが味わえるほか、シグニチャーのクレープももちろん用意する。さらに、1号店のディナーコースで提供していたアズキが入った「Rap Crape」(テイクアウトのみ)が同店からレギュラーメニューとして加わった。 Photo : Keisuke Tanigawa代々木上原の「ØC tokyo」 オーシー トーキョーは、代々木上原で2024年4月にオープン。「カビ(KABI)」の立ち上げメンバーとして活躍した田井將貴による究極のクレープとおいしいコーヒーが味わえると、話題を集め、瞬く間に人気店となった一軒である。 その2号店ということで、オープン前から近隣住民の関心は高く、多くの人が看板や外観を撮影し、そのドアが開くのを待ちわびている。 Photo: Kisa Toyoshima 北欧のエッセンスを取り入れた建築、気鋭のアート作品、自然との融合 内装設計は代々木上原店に引き続き、建築家のクマタイチが手がけた。打ちっぱなしのコンクリートや無垢(むく)材のテーブル、北欧らしさを感じさせる清々しいブルーの座面をした丸椅子はそのままに、同店はカウンターを新たに設置。カフェバーのような雰囲気も感じさせる。 店内の席数が28席と1号店より広くなっているのもうれしいが、テラスの4テーブルは暖かい季節になれば争奪戦になるのは間違いないだろう。井の頭恩賜公園とシームレスにつながっており、井の頭池を眺めながら、おいしいコーヒーを楽しむことができる。 Photo: Kisa Toyoshima店舗入り口へのアプローチには、アーティストの南谷理加が描いた動物たちがコーヒーを嗜(たしな)んでいる 店内の壁面には川内理香子、今井麗、ユアサ エボシ、山口幸士+江﨑文武、石山未来などが手がけたアート作品が展示されており、さながら新進気鋭のアーティストたちの小さなギャラリーのようだ。 Photo: Kisa Toyoshima川内理香子の作品。1号店のオープンニングレセプションに参加した川内がインスピレーションを受けて描いたものだという バリスタによる極上の北欧カフェラテと究極のクレープ メニューに関して1号店との大きな違いは、新たに導入したエスプレッソマシン。コーヒーだけでなく、ラテやエスプレッソが楽しめるようになった。淹れてくれるのは、かつては渋谷のカフェバー「アッシュ ゼロ ウェイスト カフェ アンド バー (æ zero-waste cafe & bar)」に在籍していた経歴を持つ腕利きのバリスタだ。 Photo: Kisa Toyoshimaカフェラテとクレープ 「カフェラテ」(650円、以下全て税込み)は北欧スタイル。フルーティーな浅煎りコーヒー豆の特徴を生かし、苦みが少なく軽やかなコーヒーの輪郭を感じさせつつも、ミルクの甘みが引き立つ。冷めてもおいしさが持続する飲み口がクセになる。 Photo: Kisa Toyoshima Photo: Kisa Toyoshimaテイクアウトカップにもアーティストの南谷理加が描いた動物が このほか、新たに軽井沢のヤッホーブルーイングの看板ビール「よなよなエー
アジア初上陸「タイムアウトマーケット大阪」に出店するシェフとレストランの一部を発表

アジア初上陸「タイムアウトマーケット大阪」に出店するシェフとレストランの一部を発表

2025年3月21日(金)、大阪の「グラングリーン大阪」プロジェクトの一環として「タイムアウトマーケット大阪」が開業する。総面積約3000平方メートル以上のユニークな空間で、17のキッチンと2つのバーが集結。来場者は、多様なコンセプトを通じて街の最高の料理を楽しみながら、家族や友人とテーブルを囲み、大阪の文化をはじめ関西地方の魅力が体験できる。 「タイムアウトマーケット(Time Out Market)」とは、世界初の編集者目線で厳選されたフード&カルチャーマーケットだ。2014年にポルトガル、リスボン市にある150年以上の歴史を持つ公営市場をリノベーションして誕生して以来、​​ニューヨーク、シカゴ、ボストン、モントリオール、ドバイ、ケープタウン、ポルト、バルセロナなど、世界屈指の美食都市へと展開を重ね、現在10カ所でオープンしている。大阪は、アジアでは初の出店となる。 ここでは、タイムアウトマーケット大阪のオールスターラインアップに参加する、最初の7人のシェフとレストランを発表しよう。地元大阪と関西地方の多様で豊かな食文化を代表し、その魅力を一堂に楽しめる美食体験を提供してくれる。 クシアゲ ゼロゼロイチ photo: Time Out Market Osaka ミシュランガイドでビブグルマンを連続獲得した創作串揚げ店「クシアゲ ゼロイチゼロ(010)」の姉妹店「クシアゲ ゼロゼロイチ(001) KUSHIAGE001 produced by kushiage010」」が、タイムアウトマーケット大阪に誕生。旬の国産食材を用いた串揚げを、最高の組み合わせでカジュアルに提供する。 「世界の料理をヒントにした創作串揚げもご用意しています」と語るのは、実力派若手シェフの髙村遼だ。「串揚げ盛り合わせ」といったセットメニューをはじめ、独創的な串揚げはアラカルトでも楽しめる。大阪の食文化である「串揚げ」の新たな世界を堪能しよう。 コアラ食堂 Photo: Time Out Market Osaka 大阪・天神橋筋6丁目。昔ながらの長屋に店を構える「コアラ食堂」が、満を持して出店する。黒豚や和牛のすじ肉など食材にこだわり、たっぷりの野菜を用いたお好み焼きや鉄板焼きメニューを提供。ゆで上がったばかりの生麺を使った「黒豚バラ肉焼きそば」や、豚肉をふんわりとした卵焼きで巻いた「とんぺい焼き」などの名物メニューはもちろん、新たに「たこ焼き」も登場予定だ。 店主の寺田充は「大阪ならではの食文化を、ワインなどのお酒とともにお楽しみください」と来店を促す。 ジュリアンアイスクリーム×ル シュクレクール×アシッドラシーヌ Photo: Time Out Market Osaka 「HAPPY JUMPING」を合言葉に、楽しいアイスクリームを提案する「ジュリアンアイスクリーム(JULIAN ICE CREAM)」のオーナー・横田益宏と、大阪を代表するベーカリー「ル シュクレクール(LE SUCRÉ-COEUR)」、パティスリー「アシッドラシーヌ(ACIDRACINES)」がタッグを組み、タイムアウトマーケット大阪に新コンセプトの店「ジュリアンアイスクリーム×ル シュクレクール×アシッドラシーヌ(JULIAN♡SUCRÉ♡ACID)」をオープンさせる。 同マーケットでの新たな挑戦は、「大阪ならではのペストリー」を強く意識した店づくりだ。シグネチャーメニューは、パイ生地にアイスクリーム、ソフトクリーム、甘いソースを組み合わせた、日本の純喫茶では古くから知られている定番
日本の「伝統的酒造り」がユネスコの無形文化遺産に登録される意義とは?

日本の「伝統的酒造り」がユネスコの無形文化遺産に登録される意義とは?

2024年12月4日、日本酒や焼酎、泡盛といった日本の「伝統的酒造り」が、国連教育科学文化機関(UNESCO、以下ユネスコ)の無形文化遺産に登録されることが決定した。国内23件目の無形文化遺産の誕生となる。 500年以上前に原型が確立した日本の「伝統的酒造り」は、こうじ菌を使い、コメなどの原料を発酵させる日本古来の技術。異なる工程を1つの容器の中で同時並行して進行させる「並行複発酵」という世界でも珍しい製法で造られる。 杜氏(とうじ)や蔵人(くらびと)ら酒蔵の職人により、伝統的に手作業で、各地の風土や気候と深く結び付きながら伝承されてきた。製造される酒は儀式や祭礼行事などに使われ、いにしえから今日まで日本文化において欠かせない役割を担っている。 ところで、ユネスコ無形文化遺産に登録されると一体どんな意味や意義があるのか。実はよく分からない人もいるのではないだろうか。ここでは、元外交官で、諸外国との経済連携やユネスコの業務を通じた歴史文化・自然遺産に精通する専門家であるORIGINAL Inc.顧問の高橋政司に聞いてみた。 高橋政司(Photo: Kisa Toyoshima) 「世界遺産というと、まず思い浮かぶのは壮大なピラミッドや美しい歴史的建造物かもしれません。でも、ちょっと待ってください。世界遺産には『形のあるもの』だけではなく、『形のないもの』も登録されています。その形のないもの、つまり世界無形文化遺産とは一体何でしょうか?例えば、伝統舞踊、祭り、そしておばあちゃんから教わる秘伝のレシピなどもその候補に入ります。 『有形』と『無形』の違いは、単に形があるかないかだけではありません。有形は物理的な不動産、無形はその土地で人々が続けてきた行為や知恵、いわば生きた文化が登録されます。無形文化遺産の本質は、その文化を守り伝える人々がいてこそ成り立つことです。これは地元の祭りで太鼓を叩く若者たちがいてこそ、その祭りが存続するのと同じですね。国境なんて『そんなの関係ないよ』とばかりに超えていくのも、この無形文化遺産の特徴です。 さて、ユネスコの無形文化遺産登録にはいくつか条件があります。例えば、『その文化が世界中の人々にとって多様性や創造性を示しているか』や『ちゃんとその文化を守るための計画があるか』などです。しかし、無形文化遺産は有形のものと違って、時間が経つにつれてちょっとずつ変わっていくものです。新しい世代が『もっとこうしよう!』と、改良を加えることも。だから『守る』と言っても、石像をそのまま保存するのとはちょっと違う。変化も含めて守るのがこの保護の難しさであり面白さでもあります。 無形文化遺産は地域の人々が「大事にしよう」と思ってこそ、その価値が続いていくものなのです。ユネスコの登録によって、『これが、うちの文化なんだ!』と地域の誇りが生まれ、次世代にも引き継いでいこうとする気持ちが育つなら、それは素晴らしいことです。文化の保護と新しい活用、その絶妙なバランスを見つけるのが、我々の課題なのかもしれません」と高橋は語る。 これまで無形文化遺産には、国内では「山・鉾・屋台行事」や「和食」、2022年に加わった「風流踊」など22件が登録されている。「伝統的酒造り」が決定されたことで、すでに世界的なムーブメントになっている日本酒をはじめ、焼酎や泡盛がさらに注目されることになるだろう。そこから世界に誇る地域の文化として成長し、その時代ごとに形を変えつつも、確かに継承されていくという未来を夢物語ではなく、思い描けることこそ大きな意義なのかもしれない
初出し情報オンパレード、スピッツ初の大規模展覧会が六本木で開催

初出し情報オンパレード、スピッツ初の大規模展覧会が六本木で開催

日本が誇るロックバンド、スピッツ。ライブを目にすれば、一人だけでは生まれ得ない素晴らしいものがあると実感するだろう。同バンドのリードボーカル・ギタリストの草野マサムネが紡ぐメロディーと詩は、紛れもなく天才的だが、三輪テツヤ(ギター)、田村明浩(ベース)、崎山龍男(ドラムス)の4人それぞれの癖のあるアレンジや、永遠の放課後のような独特の空気感もまた、このバンドの唯一無二の魅力なのだ。 撮影: Maho Korogi 2024年11月8日(金)から六本木の「東京シティビュー」で開催される、スピッツによる初の大規模展覧会「SPITZ,NOW! 〜ロック大陸の物語展~ Special Supporter マイナビ」では、そうした4人の等身大の姿や遊び心が、さながら「スピッツユニバース」となって広がっている。 同展覧会はアルバム『ひみつスタジオ』の全国ツアー『SPITZ JAMBOREE TOUR ’23-’24 “HIMITSU STUDIO”』に関する展示を中心に、8つのエリアに分かれて展開する。 まず欠かさずに聞いてほしいのは、スピッツメンバー本人が務める音声ガイドだ。4人がツアー当日を回想する裏話や貴重な思い出話も収録されており、初出し情報が満載な上に軽妙な掛け合いは、まさにこのバンドだけが持つ独特の雰囲気を存分に感じられるものだ。 エントランスを抜けるとアリーナツアーで実際に使われた高さ5メートル超の「イチゴ&プライヤー」や「スケートボード」といった巨大オブジェが登場する。当時はステージにつるされていたものを、そのまま持ち込んでいる。 Photo: Genya Aoki『SPITZ,NOW! 〜ロック大陸の物語展〜 Special Supporter マイナビ』展示風景 東京シティビュー、2024-2025 続いて、ツアーステージの再現エリアでは、メンバーが実際に着用していた衣装、演奏していた楽器が楽しめる。 Photo: Genya Aoki楽屋再現エリア/『SPITZ,NOW! 〜ロック大陸の物語展〜 Special Supporter マイナビ』展示風景 東京シティビュー、2024-2025 ある日のスピッツの楽屋を再現したエリアは本邦初公開だ。なぜかドラムスの崎山用に用意されたウォームアップギターやスピッツモデルの「鼻セレブ」などちゃめっ気たっぷり。ツアーに訪れた場所ごとに異なる「ご当地ステッカー」が貼られた衣装ケースなど、ファンなら込み上げるものがあるだろう。 Photo: Genya Aoki 目玉は、『SPITZ JAMBOREE TOUR ‘23-’24 “HIMITSU STUDIO”』での演奏シーンを4台の360度カメラで撮影した8K映像に没入できるVR体験である。PICO社の高性能VRゴーグル「pico neo 3 pro」とFOCAL社のプロ用ヘッドホン「Listen Professional」を装着し、新感覚のライブ体験が楽しめる。 ステージ上から観客を見下ろしたり、目の前に歌い上げる草野の見上げたりと圧巻の体験だ。サウンドミックスを数多くのスピッツ作品を手がける髙山徹が担当しているのも心強い。 Photo: Genya Aokiスピッツ秘宝館エリア/『SPITZ,NOW! 〜ロック大陸の物語展〜 Special Supporter マイナビ』展示風景 東京シティビュー、2024-2025 Photo: Genya Aoki「モニャモニャ」/『SPITZ,NOW! 〜ロック大陸の物語展〜 S
「柱」が大空間で躍動、京橋の新ミュージアムで鬼滅の刃の展覧会が開催

「柱」が大空間で躍動、京橋の新ミュージアムで鬼滅の刃の展覧会が開催

面白い作品は脇役が魅力的、というのは限りなく普遍的な真実だ。その点において『鬼滅の刃』の柱たちほど的確な例はないだろう。何しろ、炎柱こと煉獄杏寿郎がメインのストーリーである『劇場版「鬼滅の刃」 無限列車編』は、興行収入404億円をたたき出し、日本映画史上の全ての記録を塗り替えてしまったのだから。 さまざまな要因があるとはいえ、「煉獄さん」というキャラクターの良さを挙げないわけにはいかない。そしてそれは、ほかの8人の柱にも言えることである。 Photo: Kisa Toyoshima(c)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable 2024年11月2日(土)に、新たなクリエーションと出合える美術館「クリエーティブ ミュージアム トーキョー(CREATIVE MUSEUM TOKYO)」が、京橋の「トダ ビルディング(TODA BUILDING)」の6階に誕生する。アニメ、漫画、音楽などのポップカルチャーをはじめ現代アート、デザインなどの「作品」や「表現者」、さらにはそこに至る「プロセス」を大空間で体感できる新施設だ。 Photo: Kisa Toyoshima オープニングを飾るのは、アニメ『鬼滅の刃』の大規模展覧会「柱展 ーそして無限城へー」。同展覧会では、鬼殺隊最高位の剣士「柱」に初めてフォーカス。7つのエリアに分かれて展開し、9人の柱それぞれの個性や思いに迫る。 大空間を生かした原画の瀑布 Photo: Kisa Toyoshima(c)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable 中でも見どころは、約1000枚の原画で彼らの表情に迫る「柱―表情」エリアだ。1200平方メートル・天井高5メートルの大空間に、5年のアニメ放映の間に描かれたさまざまなシーンが壁一面を埋め尽くし、天井から幾重にも下がる垂幕にもびっしりとさまざまな相好が描かれている。アニメーションの世界で確かに意思と感情を持って息づく柱たちの姿を立体的に感じられることだろう。 Photo: Kisa Toyoshima(c)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable  さらに、「柱―躍動」エリアでは、動画の元になった連続するアクション原画を縦横無尽に展示することで「神作画」と名高いヌルヌル動くアクションシーンの根底にある表現・技法を躍動感たっぷりに鑑賞できる。こうした展示はまさに同館のコンセプトを色濃く打ち出した演出といえるだろう。 遊園地のようなアトラクション感に満ちた映像展示 Photo: Kisa Toyoshima(c)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable 「そして無限城へ」エリアでは、遊園地のアトラクションのような風や音を使った没入型の映像を駆使した演出が楽しめる。「柱稽古編」最終話の、産屋敷邸から無限城への落下シーンをプロジェクション、立体音響、ハプティクス(床振動)、風を組み合わせた最新技術で再現したもので、柱らとともに突入したかのような臨場感が感じられる。印象的な弦を弾く音や天地が反転するシーンの再現には、思わずドキドキしてしまうだろう。 Photo: Kisa Toyoshima(c)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable   Photo: Kisa Toyoshima(c)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable このほか、各柱の日輪刀の柄部分を再現した展示に触れたり、カードをかざして好みのキャラクターの名言ボイスを聞いたりとインタラクティブな楽しみも多い。 Ph
30年の集大成、原宿・表参道で「ケイタマルヤマ遊覧会」が開催

30年の集大成、原宿・表参道で「ケイタマルヤマ遊覧会」が開催

2024年で30周年を迎えた世界的ファッションブランド「KEITAMARUYAMA」による展示イベント「ケイタマルヤマ遊覧会」が、9月14日(土)から「表参道ヒルズ」と「ラフォーレ原宿」で同時開催される。 Photo: Miri Furukawa表参道ヒルズ会場 表参道ヒルズの地下3階の「スペース オー」は「FASHION」をテーマに、丸山の私物などを用いて忠実に再現されたアトリエコーナーから始まり、初公開となる1000種類以上のテキスタイルの原画や、クリエーションの変遷が垣間見えるデザインスケッチ、刺繍作品の数々が並ぶ。圧巻は、30年間で丸山が生み出したアーカイブ作品だ。デビューコレクションから現在まで、母から子へといったセカンドユースを意識したものなど、心を満たすさまざまな作品が放射線状に展示されている。 Photo: Miri Furukawaアトリエブース Photo: Miri Furukawa アーティストがどういった発想で発注し、どうやって形になっていくのかといった工程を明らかにし、そしてデザインが洋服になり、着た人の物語になる。そんな時空を超えたプロセスを感じさせる構成になっている。 Photo: Miri Furukawa ラフォーレ原宿の6階にある「ラフォーレミュージアム原宿」では、「COSTUME」をテーマに、数々のステージ衣装を紹介。ブランドのスタート以前から丸山が手がけているDREAMS COME TRUEのライブ衣装は見どころたっぷりだ。4年に1度開催する大規模ライブ「史上最強の移動遊園地」の1991年から2023年までの衣装はブランドや時代の変遷を感じる資料としても楽しめる。 Photo: Miri Furukawaラフォーレ原宿会場   また、浜崎あゆみのコスチュームは、2011年の紅白歌合戦で着用した純白の大ドレスなど印象的なものが揃う。乃木坂46のライブ衣装、映画『ヘルタースケルター』で、沢尻エリカ演じるトップモデルのりりこがまとっていた印象的な深紅のドレス、劇団四季の舞台やバレエの衣装といったバラエティー豊かなコレクションが並ぶ。 Photo: Genya Aoki デザイナーのもの作りへのこだわり、丁寧な手仕事で紡いできたブランドのフィロソフィーを体感しよう。 会期は、表参道ヒルズが9月23日(月・祝日)まで。ラフォーレ原宿が10月6日(日)までと異なるので注意してほしい。チケットは特設ウェブサイトで購入できる。 100のコラボレーションを1年間かけて展開 同イベントは、今年30周年を迎えた同ブランド「KEITAMARUYAMA」が1年をかけて、ファッションの持つ新たな可能性を伝えるため「街」「人」「コト」をつなげて100の景色を生み出すプロジェクト「丸山百景」の一環だ。 Photo: Miri Furukawaコラボレーショングッズ 同プロジェクトでは、さまざなブランドとのコラボレーションを展開しており、ラフォーレ原宿では、全館タイアップ企画を実施中だ。GR8 、GOODGLAS、HEIHEI、SHEEP、NANASAI(愛と狂気のマーケット) など多様な顔ぶれがラインアップしている。ぜひ合わせてのぞいてみてほしい。 Photo: Miri Furukawa さらにケイタマルヤマ遊覧会の期間中には、ラフォーレ原宿前に「マルヤマクレープ」が登場。パンダのビジュアルとマスカルポーネクリームが特徴的なオリジナルクレープ(850円、税込み)は見逃せない。このほか、フラワーショ