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中村勘九郎が紫テント初出演、亡き唐十郎の世界への思い語る

中村勘九郎が紫テント初出演、亡き唐十郎の世界への思い語る

タイムアウト東京 > アート&カルチャー > 中村勘九郎が紫テント初出演、亡き唐十郎の世界への思い語る テキスト:高橋彩子  2024年5月に惜しまれつつ他界した劇作家・唐十郎。新宿「花園神社」境内ほか各地に建てられ、唐作品を上演する「状況劇場」の紅テントは唐自身の代名詞ともなり、歌舞伎俳優の十八代目中村勘三郎はこの紅テントに憧れて移動式の歌舞伎小屋「平成中村座」を作った。そしてもう一つ、唐作品などを味わえるテント空間として知られるのが、「状況劇場」にも在籍していた演出家・金守珍率いる「新宿梁山泊」の紫テントだ。 6月、花園神社で公演を行う紫テントの「おちょこの傘持つメリー・ポピンズ」公演に、勘三郎の長男・中村勘九郎が初出演を果たす。豊川悦司、寺島しのぶ、六平直政、風間杜夫といった豪華出演者との共演となる。勘九郎が今、稽古をしながら抱く思いとは? 関連記事『演劇モンスター・横田栄司が「オセロー」で2年ぶりのカムバック、舞台復帰でかみ締めた思い』『回答者にはAmazonギフトカードをプレゼント、タイムアウト東京読者アンケート2024』
太鼓集団・鼓童史上初めて女性の大太鼓打ちになった米山水木の「日常生活を変える音」

太鼓集団・鼓童史上初めて女性の大太鼓打ちになった米山水木の「日常生活を変える音」

タイムアウト東京 > 音楽 > 太鼓集団・鼓童史上初めて女性の大太鼓打ちになった米山水木の「日常生活を変える音」 テキスト:高橋彩子 新潟・佐渡を拠点とする太鼓集団「鼓童」。その公演のクライマックスにたった一人で打つ大太鼓を、鼓童42年の歴史で初めて女性の打ち手である米山水木が担ったのは、2023年の公演「いのちもやして」でのこと。体に負荷がかかる大太鼓によってけがを経験した米山はさらに強くなり、今年の公演「とこしえ」の舞台に立つ。 幼少の頃に出合い、今に至るまで消えることのない太鼓への思いと情熱を教えてもらった。 関連記事『東京、6月から7月に行くべき音楽イベント』『回答者にはAmazonギフトカードをプレゼント、タイムアウト東京読者アンケート2024』
演劇モンスター・横田栄司が「オセロー」で2年ぶりのカムバック、舞台復帰でかみ締めた思い

演劇モンスター・横田栄司が「オセロー」で2年ぶりのカムバック、舞台復帰でかみ締めた思い

タイムアウト東京 > アート&カルチャー > 演劇モンスター・横田栄司が「オセロー」で2年ぶりのカムバック、舞台復帰でかみ締めた思い テキスト:高橋彩子  NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の和田義盛役でも知られる俳優の横田栄司が、ホームグラウンドである文学座で、シェイクスピアの四大悲劇の一つ、「オセロー」のタイトルロールを演じる。ムーア人(北アフリカあるいはアラブのイスラム教徒)でありながら、キリスト教の白人社会であるべネチア公国の将軍に上り詰めるも、部下イアーゴーの奸計(かんけい)にはまって妻デズデモーナを殺害し、破滅する人物だ。 2022年秋に休養を発表してから約2年。ファン待望の舞台復帰となる今回、世界の名優たちが演じてきたこの役に、どう向き合うのだろうか。 関連記事『インタビュー:森山未來』『回答者にはAmazonギフトカードをプレゼント、タイムアウト東京読者アンケート2024』
オペレッタ演出に初挑戦、野村萬斎が描く喜歌劇「こうもり」の魅力

オペレッタ演出に初挑戦、野村萬斎が描く喜歌劇「こうもり」の魅力

タイムアウト東京 > アート&カルチャー > オペレッタ演出に初挑戦、野村萬斎が描く喜歌劇「こうもり」の魅力 テキスト:高橋彩子  狂言師であり、俳優、あるいは演劇の演出家としても活躍している野村萬斎が、オペレッタの演出に初挑戦。手がけるのは、銀行家のアイゼンシュタイン夫妻が互いに浮気をしたりだまし合ったりと荒唐無稽なドタバタ劇の末に「全てはシャンパンの泡のせい」と大団円を迎える、ヨハン・シュトラウスⅡ世の喜歌劇「こうもり」だ。 洒脱(しゃだつ)で流麗な音楽に彩られたウィーン発のドラマを、萬斎は日本の物語へと大胆にアレンジする。果たしてその内容や狙いとは? 関連記事『インタビュー:森山未來』『能の道をどこまでも行く』
文楽×アニメーションが生み出す新たな「曾根崎心中」

文楽×アニメーションが生み出す新たな「曾根崎心中」

タイムアウト東京 > カルチャー > 文楽×アニメーションが生み出す新たな「曾根崎心中」 国立劇場が文楽入門公演「BUNRAKU 1st SESSION」として新たな試みを行う。「となりのトトロ」「もののけ姫」「千と千尋の神隠し」など数々のジブリ作品で美術や背景を担当したことで知られるアニメーション作家、男鹿和雄に背景画を依頼し、その絵をもとに映像作家の山田晋平が映像を制作するというもの。舞台美術ではなく映像の中で文楽を上演することで、従来とは異なる美しさを実現するだけでなく、海外公演なども行いやすくなる。 BUNRAKU 1st SESSION | Trailer1 演目は、近松門左衛門が生んだ文楽屈指の名作、「曾根崎心中」より天神森の段。醤油屋の手代の徳兵衛と遊女のお初が森に入り、心中するという、物語のクライマックス部分だ。映像の山田と、今公演で初めてお初を「遣う」(つかう、文楽で人形を操作すること)人形遣いの吉田簑紫郎に話を聞いた。 テキスト:高橋彩子 関連記事『STAGE CROSS TALK 第4回(前編)』『STAGE CROSS TALK 第4回(後編)』
舞台を支える名裏方、徳永泰子にインタビュー

舞台を支える名裏方、徳永泰子にインタビュー

タイムアウト東京>カルチャー>舞台を支える名裏方、徳永泰子にインタビュー テキスト:高橋彩子 華やかな舞台を陰で支える舞台スタッフたち。その世界は長らく男性社会といわれ、中でも舞台監督は男性が多い仕事だったが、現在では女性の活躍も増えている。3月8日の「国際女性デー」に際して、舞台監督の下で経験を積み、近年は「ステージマネージャー」の肩書きで新たな仕事の在り方を追求しつつ舞台作りに携わっている徳永泰子に話を聞いた。 関連記事『能の道をどこまでも行く』『STAGE CROSS TALK 第2回(前編)』
インタビュー:尾上松也

インタビュー:尾上松也

タイムアウト東京>カルチャー>インタビュー:尾上松也 テキスト:高橋彩子 歌舞伎のみならずさまざまな舞台やテレビで活躍し、今、最も忙しい歌舞伎俳優の一人、尾上松也。30代最後の年である2024年の幕開きは、「新春浅草歌舞伎」に出演する。 1980年に「初春花形歌舞伎」として始まり、2003年に今の名称で、若手が大役に挑戦する場となってきた新春浅草歌舞伎。近年、そのリーダー的存在として公演を牽引してきた松也は、次が10回目にして最後の出演となる。節目の舞台を前に、2023年を振り返り、新春浅草歌舞伎への抱負を語ってもらった。  関連記事『若手俳優に聞く「新作歌舞伎ファイナルファンタジーX」の魅力』『尾上右近(歌舞伎俳優)×坂入健司郎(指揮者)』
STAGE CROSS TALK 第5回(前編)

STAGE CROSS TALK 第5回(前編)

タイムアウト東京>カルチャー> STAGE CROSS TALK 第5回(前編) テキスト:高橋彩子 舞踊・演劇ライターの高橋彩子が、共通点を感じる異ジャンルの表現者を引き合わせる「STAGE CROSS TALK」シリーズ。第5回は、歌舞伎俳優の尾上右近と、指揮者の坂入健司郎が登場。ともに伝統の世界に自らの意思で飛び込み、メキメキと頭角を表している30代だ。 右近は清元の太夫(唄い手)・栄寿太夫としても活動、坂入は最近までぴあ株式会社の社員と指揮活動を両立させており、「二足のわらじ」の経験者としても共通点を持つ。 前編では、それぞれのジャンルに魅入られたきっかけや、自ら選び取った一生の仕事への情熱を聞いた。 関連記事『尾上松也、尾上右近ら出演の新作歌舞伎「刀剣乱舞」が7月開幕』『能の道をどこまでも行く』
STAGE CROSS TALK 第5回(後編)

STAGE CROSS TALK 第5回(後編)

タイムアウト東京>カルチャー> STAGE CROSS TALK 第5回(後編) テキスト:高橋彩子 異ジャンルの表現者として、歌舞伎俳優の尾上右近と指揮者の坂入健司郎が対談する、「STAGE CROSS TALK」シリーズ第5回。前編ではそれぞれのジャンルへの情熱や二足のわらじの経験について語ってもらったが、後編では、20代の頃から続ける自身の活動や今後の予定について聞いた。 関連記事『STAGE CROSS TALK 第5回(前編)』『尾上松也、尾上右近ら出演の新作歌舞伎「刀剣乱舞」が7月開幕』
新たな文化を発信、お座敷ライブハウス「津の守」が四谷荒木町にオープン

新たな文化を発信、お座敷ライブハウス「津の守」が四谷荒木町にオープン

タイムアウト東京>カルチャー> 新たな文化を発信、お座敷ライブハウス「津の守」が四谷荒木町にオープン テキスト:高橋彩子 2023年4月22日、四谷荒木町に「お座敷文化」を伝えるライブスペース「津の守(つのかみ)」がオープンした。店主は、昨年まで「ふみ香」の名で活動する赤坂芸者でもあった塩見文枝だ。 その人脈を生かして、5月7日までの「津の守 お披露目公演」では赤坂芸者から長唄、常磐津(ときわづ)、清元、琵琶(びわ)、落語、狂言、文楽など、さまざまな演者たちが登場。本記事では、そのうちの地元商店街やパートナー企業向けのクローズドの会のレポートを紹介する。 関連記事『能の道をどこまでも行く』『STAGE CROSS TALK 第2回(前編)』
能の道をどこまでも行く

能の道をどこまでも行く

タイムアウト東京>カルチャー> 能の道をどこまでも行く テキスト:高橋彩子 700年近い歴史を刻み、ユネスコ世界無形文化遺産にも選ばれた、日本の伝統芸能、能。圧倒的に男性が多いその世界で、性差を感じさせない芸と存在感で光彩を放っている女性能楽師が、観世流シテ方の鵜澤久(うざわ・ひさ)だ。国際女性デーを迎える3月、そのインタビューを届ける。 関連記事 『女性が担う伝統芸能の世界』『STAGE CROSS TALK 第2回(前編)』
若手俳優に聞く「新作歌舞伎ファイナルファンタジーX」の魅力

若手俳優に聞く「新作歌舞伎ファイナルファンタジーX」の魅力

タイムアウト東京>カルチャー> 若手俳優に聞く「新作歌舞伎ファイナルファンタジーX」の魅力 テキスト:高橋彩子 日本のRPGの金字塔ともいうべき「ファイナルファンタジー」シリーズ。その中でも傑作の呼び声高い「ファイナルファンタジーX」が、360度に展開する舞台と円形の客席が特徴の「IHIステージアラウンド東京」で3月4日から新作歌舞伎になる。 架空のスポーツ「ブリッツボール」チームのエースである少年ティーダが、時空を超えてスピラの地に入り、出会った仲間とともにスピラの人々を苦しめる魔物シンに立ち向かっていくという物語は、青春群像劇のような雰囲気も感じられる。ヒロインのユウナを演じる中村米吉と、その幼馴染のワッカを演じる中村橋之助という、今回の出演者の中でも若い世代の2人に意気込みを聞いた。 関連記事『2023年春「新作歌舞伎ファイナルファンタジーX」が開幕』『木下グループpresents「新作歌舞伎ファイナルファンタジーX」』