endless poetry

レビュー

エンドレス・ポエトリー

4 5 つ星中
アレハンドロ・ホドロフスキーが自身の青年期を振り返る強烈なドラマ
  • 映画
  • お勧め
Trevor Johnston
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タイムアウトレビュー

アレハンドロ・ホドロフスキー自身の出生を描いた映画『リアリティのダンス』の続編となる『エンドレス・ポエトリー』。鬼才ホドロフスキーが87歳にして、抑圧的な父親との関係と、クリエイティブな気質を証明する物語を感動的に描いている。映画『エル・トポ』や『ホーリー・マウンテン』『サンタ・サングレ/聖なる血』など奇異な作品を生み出してきたホドロフスキー。本作では、過去作品に関する予備知識は不要だ。普遍的な魅力をもつ作品が完成した。

観客は心を開き、保守的で暴力的な父親から逃れ、詩人やアウトサイダー、サーカス芸人らと交流しながら、人生の歩むべき道を見つけようとする20代のホドロフスキーを見守ることとなる。家族を上手にいかしており、ホドロフスキーの息子アダンとブロンティスが監督本人と父親の役を演じている。そして、フェデリコ・フェリーニ作品のひとつの特徴である、ピエロと豊満な女性への偏愛をホドロフスキーは本作で分かち合っている。

充実した人生を送ることを描いた本作では、色彩豊かで芝居がかった場面が多く見られる。そのシーンひとつひとつは、一流の撮影監督クリストファー・ドイルによって見事に表現されていた。エピソードに溢れ、長く、少々自己陶酔した作品ではあるが、巨匠は情熱を注ぎ込みながら、驚くほどに感動的で純粋なフィナーレまでを描き上げている。


原文: TREVOR JOHNSTON
翻訳:小山瑠美

2017年11月18日(土)新宿シネマカリテ、渋谷ヒューマントラストシネマ、渋谷アップリンクほか全国順次公開


公式サイトはこちら

リリースの詳細

  • Rated:15
  • 公開日:2017年1月6日金曜日
  • 上映時間:128 分

出演者と制作者

  • 監督:Alejandro Jodorowsky
  • 脚本:Alejandro Jodorowsky
  • 出演:
    • Adan Jodorowsky
    • Brontis Jodorowsky
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